家庭科「生活科学」の授業で、公認心理師・臨床心理士の高井先生にご講義いただきました。

家庭科「生活科学」の授業にて、9月8日(水)、15日(水)、29日(水)の3回にわたって、神戸心理療法センター公認心理師・臨床心理士の高井祐子先生にご講義をしていただきました。

1回目は、「アイデンティティの確立」について学びました。青年期の発達課題として自我同一性の確立が不可欠であり、その確立に向けて心が揺れ動くことがあると教えていただきました。そして、「ジョハリの窓」のワークを行いました。解放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓をそれぞれ整理しました。自分は気づいていないけれど周囲が知っている盲点の窓に、喜びを見出したり、新たな発見をしている生徒がたくさんいました。盲点の窓を自分に取り込んでいくこと、自分自身を知っていくことの尊さを実感した1時間となりました。

2回目は、「コロナ禍におけるストレスマネジメント」についてのご講義でした。コロナ禍による閉塞感が大きい中で、どのようにストレスマネジメントを行い、リラックスするか、漸進的弛緩法をみんなで実践しました。適切にストレスマネジメントを行うことによって、発想力や集中力、思いやりの高まり等が期待できることもアドバイスしていただきました。コロナ禍で、人と人が繋がることが難しい状況ではありますが、人と人との分断が孤立化を招くことを考えると、人との繋がりを大切にしていくことは、自分の心を守ることにも繋がるとお話をしてくださいました。現在、新型コロナウイルス感染症の対策を講じながら、学校にて授業が実施できていることも、人と人との繋がりを生み出していると強く感じました。

3回目は、「成功者インタビュー」のワークをみんなで行いました。夢を実現する力について、まず考えました。明確なイメージをもつことで、脳はそれを実現しようとする、そして、それが行動力に繋がるとお話くださいました。そこで、自分が実現したいことをもとに、実現したときの気持ち、秘訣、具体的な取り組み、今後への生かし方、みんなへのメッセージを、司会と成功者に分かれて、ヒーローインタビューの形でアクティビティを行いました。笑い声、関心する声などが出る中、とても楽しい発表活動になりました。高井先生が最後に、「なりたい自分になってください」、「自分のことは自分が一番よく知っているので、実現したいことを宣言することによって実行力になりますよ」とメッセージしてくださいました。そのメッセージを真剣に聴いている生徒のみなさんの様子が非常に頼もしく見えました。

このように、3回にわたって貴重なご講義を高井先生にしていただきました。生徒たちは、高井先生に優しく背中を押していただいたと思います。そして、「なりたい自分」へ一歩、二歩と歩みを進めると思います。本当にありがとうございました。

 

       文責:家庭科「生活科学」授業担当

 

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