臓器移植コーディネーターによる特別授業

11月20日(火)5限に兵庫県臓器移植コーディネーターの今村友紀氏をお招きし、3学年「看護医療探究」の授業選択者17名の生徒を対象に「臓器移植の現場から」と題して、特別授業をしていただきました。


前半は生徒が事前アンケートで質問していた「臓器移植について疑問に思うこと」についての回答を含めながら講義していただき、臓器移植、また臓器移植コーディネーターの仕事について理解が深まりました。
後半は、現場での経験をもとに、ドナー(提供者)、レシピエント(移植患者)とそのご家族などの実情についてお話をしていただきました。今村氏からは、患者さんの声をしっかり聞くこと、そして、想像力、推察力をはたらかせることが医療職に必要であると教えていただき、現場で働かれているからこそできるお話をたくさんしていただき、将来、医療職を目指す生徒たちにとって非常に良い機会となりました。貴重なご講義をありがとうございました。

以下は生徒の感想(一部抜粋)となります。

今回の移植の話を通して、万が一の時に備えて家族と臓器移植について話さなければならないと感じました。(省略)カードに意思表示もしていないし、突然そうなったら家族がどのようにするかもわからないので、今のうちに考えていこうと思いました。私は将来看護師として働きたいと思っています。その看護師人生を送る中で、脳死状態の方やそのご家族にお会いすることもあるかもしれません。そのときには、臓器提供を自分がプラスに思っているからといってすすめることは絶対にないようにし、患者さんとご家族の意思を考えながら、一緒に悩んでいきたいと感じました。