本日は人文科学C講座と芸術学P講座を訪問しましょう。
人文科学C講座は、外国語や外国の文化を研究している生徒が多い講座です。
Kくんは「ヒエログリフ入門」という図書を読んでいます。今後はインダス文字について解読したいそうです。
Tくんは「同じシチュエーションにおける日本語と英語の特徴」というテーマで取り組んでいます。今日は「ドラえもん」の英訳漫画からユニークな表現を探っています。「slump」という語は「ドスン」という意味で、椅子に座る場面で使われています。「swoop」という語はのび太がツルンと滑った場面で使われています。擬音語や擬態語が漫画に多用されていることに気がつき、興味をもって取り組んでいます。
それでは、「日本の小学校の英語教育を考える」というテーマで取り組むKさんに紹介してもらいましょう。
近年日本各地で“小学校英語”が取り入れられ、英語に対する意識が高まっている。しかし、“小学校英語”には賛否両論があり、様々な問題がある。その問題について調べ、解決策を考え、よりよい“小学校英語”について考えることを目的に研究を進めている。小学校で英語教育を取り入れることで、子供たちの母語に影響するのではないか、日本人の英語教師よりネイティブスピーカーに習った方がいいのではないか、などの疑問がある。私がこれまでの研究を通して最も問題だと思うことは、“オーラルコミュニケーション”を無視した英語教育である。将来、国際社会で生きる人材としてコミュニケーションができなければ意味がない。私の夢とも重ねながら、今後の研究を進めていこうと思う。
続いて、芸術学P講座を訪問しましょう。
P講座はデザインや色彩を研究している生徒が多い講座です。
Hさんは「衣服の視覚効果による体型の見え方」をテーマに研究しています。雑誌の切り抜きを集めて比較しています。今後はパソコンで画像を読み込み、体型の違いでどんな服が似合うのかシミュレートしていくそうです。
Oさんは「親しみやすいデザイン・興味をひくデザイン」というテーマで研究しています。企業のロゴを集めて、色彩の観点から考察しています。今後は街に出て広告や看板などを調査し研究していきたいと意欲的です。
それでは、HHさんに自分の研究を紹介してもらいましょう。
「空間内における色彩効果」について調べています。部屋の雰囲気や人に効果を与えられる物として照明や壁を考えていましたが、それにも多く種類があり、窓からの外光によっても影響することなど、調べていくといろいろな発見があり、毎回勉強になることばかりです。最終的には色を自由に変えることができる模型を作って証明することを目標としています。
文責・3年課題研究担当