フエ班の16名は、台風による飛行機変更のため、昨夜は日付が変わる直前にフエに入るというアクシデントにもかかわらず、朝から全員元気にフエでの研修をスタートさせました。開始時間を1時間遅らせ、フエ医科薬科大学のフン先生とともに、午前中はフエ市民の台所であるドンパ市場でフィールドワークを行ないました。
生活感溢れる市場の雰囲気を肌で感じ、課題研究の実習で使う試料を購入しました。グローバルリサーチ生の数名は、日本とベトナムの薬草における抗酸化性と抗炎症性を比較することで、両国の薬品や医療環境の違いについて研究する予定で、実際にベトナムで直接自分たちの目で見ながら試料を選ぶという作業を主体的に行ないました。英語やベトナム語を駆使しながら、事前研修で学んだ値切り方も活用しました。
フン先生に予約していただいたレストランでフエの家庭料理をいただいた後、フエ医科薬科大学のホアイ教授の研究室にて、ドンパ市場で購入した薬草の成分を分析するための実習を行ないました。まずはじめに、フン先生から実習内容について英語で教えていただいた後、役割を分担して全員でアルコール抽出の準備を行ないました。サンプルとして、コリアンダー(パクチー)、ニンニク、ナス、ショウガ、キュウリを用い、細かく刻んだ試料の質量と、エタノールの体積を測定しました。今後、フエ医科薬科大学にてフン先生にデータの測定をしていただき、送っていただいたデータを分析して考察する予定にしています。実習後、またまたフン先生オススメのフエ料理専門店に連れて行っていただき、美味しい本場のフエ料理に舌鼓を打ちながら、今日の実習を振り返りました。