基礎実験講座

日 時   令和4年1月25日(火)5 - 7限

場 所   兵庫県立姫路西高等学校 物理教室・情報教室

講 師   甲南大学 理工学部  市田 正夫 教授

甲南大学理工学部の市田正夫教授をお招きし、重力加速度の値を「携帯電話」という身近なものを測定機器として用いて求める実験を行い、「実験の本質」や「データの処理」について考える講義をしていただきました。

重力加速度は約9.8m/s²ということが知られていますが、精度の高い実験を行うと測定する場所によってその値は異なります。地球の自転による遠心力等がその理由です。精度の高い実験をするには、誤差を生み出す要因を一つひとつ排除していく工夫が必要となります。この授業の中では生徒たちがそのような工夫を話し合い、試行錯誤をする場面が多々見られました。また、得られた実験値をExcelで処理し、グラフにして可視化し、実験の考察を行いました。

市田教授からは、「物理実験の楽しさ、大切さを伝えたかった。重力加速度を求めることが目的ではなく、その過程が重要。こちらの想定以上に色んな工夫をしていたので、もっと実験内容の説明を省き、大枠で説明して細かい作業は生徒自身に考えてもらってもよかったかもしれません。」とコメントをいただきました。