姫路西高 第1期SSH事業の概要

1 研究開発課題

高度な「知」を有するグローバルサイエンティストの育成

~AI時代を切り開く~

2 概念図

SSHポンチ絵2020(HP版)

3 目的

AI時代を切り拓く科学技術系人材の育成を目指す。データサイエンスを基盤としたデータ活用力と新たな価値を創造できる探究力を養うと同時に、俯瞰的な自己分析を伴いながら自らの考えを世界へ発信できる力を有した、科学技術系人材を育成するための「知」の高度化モデルの開発を目的とする。

4 概略

次の3つのプロジェクトを研究開発の柱とし、「知」の高度化モデルとして遂行する。

Ⅰ 「知」の育成プロジェクト

全生徒がデータを活用し科学的な視点で事象を読み解くことのできるデータサイエンティストとしての素養を育み、課題研究・探究活動を実践する。データ分析力、データ活用力を身につけ、課題研究・探究活動をスパイラルに繰り返し実施し、新たな価値を創造する探究力という「知」を、AIなどの先端技術を通して獲得できる人材を育成する。

Ⅱ 「知」の検証プロジェクト

探究活動を通して、生徒自らがルーブリックを作成する講座を通して、個々の生徒のメタ認知力を向上させる指導方法についての研究を実施する。また、生徒が作成したルーブリックを、教員と生徒とが共有することで、体系立った取組となり、探究活動の指導と評価を一体化させていく。これらの取組の相互作用から、生徒の自己分析力を育成する。

Ⅲ 「知」の連携プロジェクト

大学・企業・地方自治体などとの連携を深めた「知」を結集させるネットワークを構築し、個々の取組を専門的かつ高度な内容へと深化させていく。ICTやテレビ会議システムを活用した共同研究・発表・コンテストの運用について研究し実施する。また、SGH事業時から継続する海外の高等学校との連携をより深化させた連携プロジェクトを開発する。この連携プロジェクトにより、英語によるコミュニケーション能力、探究活動を通じた議論を日本国内だけでなく海外の生徒と実施し、自分の考えを発信する力を伸長させる。

5 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)取組

姫路西高校のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)は、理数に関する専門学科である国際理学科(各学年1クラス)の生徒を対象に高度で専門的な授業・課題研究を実施するとともに、普通科(各学年6クラス)においても、データ活用した探究活動を実施し、全校生徒がデータサイエンティストの素養を育むことを目的としています。

(Ⅰ)「知」の育成プロジェクト

全生徒がデータを活用し科学的な視点で事象を読み解くことのできるデータサイエンティストとしての素養を育み、データサイエンスを基盤とした課題研究・探究活動を実施し、探究力を養う。

第一学年を探究準備期間、第二学年を探究実践期間、第三学年を探究展開期間と位置づけている。

(Ⅱ)「知」の検証プロジェクト

課題研究・探究活動を通して、生徒自身が作成した独自ルーブリックにより、高度なメタ認知による自己理解と相互理解を深めることで、自己分析力を養う。

(Ⅲ)「知」の連携プロジェクト

姫路西高校を中心とした高校・大学・企業・地域・海外とのコンソーシアムを構築することによる効果的かつ高度なデータサイエンティスト育成の指導方法を確立するとともに、外部の専門家との意見交換、討議や発表の機会により発信力を養う。

以下のような大学・企業・海外との連携を実施する。

京都大学・神戸学院大学・神戸市外国大学・甲南大学・中央大学・東京大学・兵庫教育大学・兵庫県立大学・

大阪ガス・Glocal Academy・グローリー株式会社・帝国データバンク・西松屋チェーン・大和工業・姫路市 等

ロスモイン高校(オーストラリア)・國立彰化女子高級中學(台湾)

探究準備期間
(高校1年生)
探究実践期間
(高校2年生)
探究発展期間
(高校3年生)
「知」

育成

・データサイエンス研究

・データサイエンス探究

・新価値創造講座

・京都大学研修

・アメリカ研修

・データリサーチ研究

・データリサーチ探究

・グローバル研究

・グローバル探究

「知」

検証

「メタ認知育成講座」

生徒による独自ルーブリックの作成

ルーブリック作成から

実践へ

メタ認知力の錬成
「知」

連携

・データサイエンスの専門家による知識・技能の習得

・企業人による新価値創造講座

・英語プレゼンテーションの専門家による講義

・京都大学研修で卒業生からの学び、本校OB教授からの指導

「データ活用実践」
「情報開発実践」
「自然科学実践」
に関する各分野の大学教授や企業の専門家による指導

外部発表等による専門家からのアドバイス