4月中旬のこと。
廊下を歩いていると、外から元気な声が聞こえてきます。何かと思い声のする方を見ると、1年生の体育の授業でした。どうやら、チャイムギリギリに生徒がやってきたようです。まだ高校生活に慣れておらず、どこに行けばいいのか場所もあやふやな一年生の最初にはよくあること。
しかし、担当の先生は
「電車に乗りたいけどギリギリにホームに着いたので、電車のドアが閉まってしまった。その時、『遅くなったけど乗せてください』と言って、ドアを開けて乗せてもらうことができるか?」
と。生徒は5分前集合の大切さをしっかりと学びました。
理由が理解できると、同じミスを繰り返さないよう自分で気を付けて行動するようになります。この経験は、授業だけではなく他の場面でも活かされるであろうし、活かさなければなりません。
「ギリギリだったのならいいだろう」と見過ごすこともできますが、本校の職員は丁寧に指導します。それは、先行き不透明な社会だからこそ必要だ、と言われている能力を身につけるための基礎の部分だからです。
職員にも感謝、素直に耳を傾ける生徒にも感謝。