兵庫県立西宮苦楽園高等学校 開校記念式典

 令和7年11月1日(土)、兵庫県立西宮苦楽園高等学校の開校記念式典が、本校体育館において厳粛に挙行されました。式典には、西宮市長の石井登志郎様をはじめ、多くのご来賓の方々にご臨席を賜りました。

 第1部の開校記念式典の開式に先立ち、DX部によるアトラクションが披露されました。内容は、「開校記念式典で掲げるはずの校章旗が見当たらない」という設定から始まり、ドローンを用いて校内を探し回るという映像と劇を組み合わせたものです。式典では実際にドローンを会場舞台から飛行させて、それを生徒が追いかけて去る場面から始まりました。やがて、未来で開催される“開校50周年式典”のために校章旗を持ち出していたことが判明し、未来から無事に校章旗が返還されました。 返還された校章旗は、1年生の代表生徒の手によって堂々と入場し、壇上に掲げられました。 掲げられた校章は美術家の尾本賢司様に監修をいただきました。

 式典では、学校長式辞、藤原俊平兵庫県教育長あいさつ、県立西宮甲山高校 横山校長のあいさつが行われました。続いて、来賓を代表して西宮市長の石井登志郎様より、心温まるご祝辞を賜りました。さらに西宮苦楽園高校生徒代表として1年生の松長麻耶さんが登壇し、 「学校の色をつくるのは私たち1回生です。私たちがその土台を築き、今後入学してくる後輩たちとともに、学校の色をさらに深めたい。」と決意を述べました。

 第2部では、関西学院大学の巳波弘佳副学長教授をお招きし、「AI活用の未来」をテーマにご講演をいただきました。講演では、生成AIの現状について触れられ、2022年にChatGPTが登場して以来、社会がいかに急速に変化し、AIが驚異的なスピードで私たちの生活や産業に浸透してきたかをわかりやすく解説してくださいました。
 さらに、AIの進展により今後の社会構造や働き方が大きく変わり、いわゆる「大失業時代」を迎える可能性にも言及されました。その一方で、AIを人間の能力を高めるための道具としてどのように活用していくべきかについて、具体的な提言がなされました。 目まぐるしく変化する時代を生きる高校生にとって、大変有意義な講演となりました。

 式典を通して、生徒・教職員一同、西宮北高校・西宮甲山高校の伝統と精神を受け継ぎ、新たな歴史を築いていく決意を新たにしました。ご臨席賜りました皆様に、心より感謝申し上げます。