3年次の金曜5.6限は「課題研究」です。本日は自然科学H講座を訪ねてみましょう。
「`混ぜるな危険`を混ぜてみる」というテーマで取り組んでいるIさんです。講座担当のN先生の指導の下、塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜる実験をしています。つつじの花の脱色反応で気体の発生を確認するそうです。
メダカの水槽を観察しているのは「魚の産卵と水温の関係」というテーマで取り組んでいるYくんです。メダカのオスとメスを分類しています。今後は水温などの条件で産卵がどのように変わってくるのかを検証していくそうです。
教室奥には「動物の嗜好性」をテーマに取り組んでいるFくんがいます。猫ごはん作成中です。講座担当のN先生から「さまざまな条件を設定し、記録をしっかりとるよう。」とアドバイスを受けています。
現在、教育実習生が実習中です。兵庫県立大学工学部のHさんと京都大学農学部のYさんは生徒の様子を見学しています。「光の波長」を研究しているKくんは、実習生のHさんに質問しています。Hさんの専門分野ということで、詳しく教えてもらうことができました。
それでは、生徒に自分の「課題研究」を紹介してもらいましょう。
一人目は「雑草の増殖を環境にやさしく抑制する」というテーマで取り組んでいるKDくんです。
私が所属する部活動のグラウンドでは雑草が大量に発生する。例年、体育大会の前に抜くのだが、多大な時間がかかってしまう。そこで、毎回の少しの工夫で雑草の増殖を抑制したいと思う、除草剤などを散布すると部員の身体に影響がでないとは言いきれない。環境にやさしく抑制する方法を現在模索中である。
二人目は「ペニシリンの単離」というテーマで取り組むKSくんです。
数年前、ペニシリンがアオカビから作られることを知り、実際に作ってみたいということで「課題研究」で研究することにしました。しかし、調べてみると高校の実験室レベルで純粋なペニシリンを作ることは難しいので、視点を変えて、作るだけでなく、作る方法を探究することに決めました。まだまだ始まったばかりなので、うまくいかないことが多く試行錯誤することが多いですが、それもまた楽しいです。これからもこの研究に精一杯取り組んでいきたいと思っています。
文責:3年課題研究担当