演劇部にとって春休みは、コンクールシーズンと同じくらい忙しい季節です。
同じ芝居を、伊丹のアイホール、そして尼崎のピッコロシアター中ホールという、
場所も違えば、ホールの大きさ、設備も異なる会場で連続上演します。
アイホール公演は、通称「アイフェス!」と呼ばれる、伊丹市の中学高校演劇フェスティバルへの参加です。アイホールのスタッフの方々に手伝っていただき、アイホールの機構を大いに活用させていただく、高校生にとっては随分贅沢な公演です。
そして、高校演劇阪神支部春期発表会が行われるのが、ピッコロシアター中ホール。
コンクールで使用する大ホールとは違い、何もない空間に、各校の演劇部員みんなで協力して、自分たちの手で照明や幕を吊って「劇場」に作り上げるところから始まる、高校生手作りの公演です。
コンクールではスタッフの方に操作していただく照明も、今回は自分たちで扱わなくてはなりません。
当然、それぞれのホールに合わせて、大道具も、音響照明のプランも、演技も、微妙に(もしくは大幅に)修正しなくてはなりません。
なかなか過酷なツアーなのですが、一年間の集大成でもある春公演は部員の成長を実感する公演でもあります。
今年度の演劇部は、1年次1名、2年次2名、3年次2名の合計5人という大変少人数での活動となりました。
今回の春公演も、卒業する3年次生に役者や演出補佐として全面的に協力してもらい、また、OGの皆さんにも音響、照明、大道具等で手伝ってもらいながら、まさに、伊丹北高校演劇部の総力を挙げて取り組みました。
上演作品は、
キラリ☆個性ズ(演劇部)作、『あ、』
高校生が日々抱えている苛立ちや焦り、思うようにいかない不安、それらを解消する術のない無力感、でも何とかしたいという思い。
部員たちが、自分自身と向き合い、悩み迷いながら作り上げました。
(ピッコロシアターでの上演の様子)
(アイホールでの上演の様子)
アイフェスでは、審査員の方々から、「完璧でした」という賛辞をいただき、なんと、2年連続の『アイホール大賞』を受賞いたしました。
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また、2年次山本晴香は、昨年に続き、今年も『演技賞』を受賞いたしました。
終了後には、ハッピーエフエム伊丹(79.4MHz)の取材を受けました。
放送日時
「未来を託す人づくり」
4月19日(木)9:00~9:15と13:30~13:45
もちろん、まだまだ未熟な部分もあり、改善すべき点、乗り越えるべき課題も多くあります。
来年度も、ますます頑張っていきたいと思います。
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
「第29回 阪神支部春期発表会」
日時:3月27日(木)場所:兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター中ホール
「アイフェス!!2012」(AI・HALL中学高校演劇フェスティバル)
日時:3月31日(土) 場所:伊丹市立演劇ホール AI・HALL
文責:演劇部顧問