1月10日(火)、令和4年度3学期始業式が行われました。
新しい年を迎え、校長先生から心理学者で『夜と霧』の著者、ヴィクトール・フランクルの「当たり前」についてのお話がありました。「何であれ当たり前であるものはありません。全ては当たり前になるのです」というフランクルの言葉を引用されながら、どんな人間にとっても初めから当たり前であったのではなく、「決断と実践」の積み重ねによって当たり前になったのだと。大谷選手やイチロー選手のような人にとっても始まりがあり、「決断と実践」の積み重ねによって「当たり前」になっていったのだということです。
私たちが、当たり前になること。「挨拶が当たり前」と「挨拶しないのが当たり前」、人から何かを頼まれて「はい」と答えることが当たり前と「いやだ」と答えること当たり前。この2つの大きな差はどこから生まれてくるのでしょうか。どちらの当たり前がよいのかは自分自身が一番よく知っているはずですね。そして、自分が本当に願っていることは、何なのかも自分が一番よくわかっていますよね。
2つ目のお話は、航空機の「斜め飛行」でした。航空機は目的地が決まっていても決して直線には飛びません。風の流れを考え、流される分の「斜め飛行」を行います。流されることについて、フランクリンは、「自分の中でより高い意欲や目標を持たないと、人間もまた、本来持っていたレベルより低い所に落ち着いてしまう」と。まずは、年の初めに自分がどうありたいかを言葉にして確かめましょう。自分以外の誰かに話してみたり、書き初めなどで書いてみたりする。言葉にすることで、自分が何を望んでいるのか、より明確に自分の目標がわかってきます。そして、言葉にすることで目標に向かって頑張る自分が見えてきますよね。
校長先生のお話の後で、表彰伝達が行われました。美術部「選挙ポスターコンクール」図書部「読書感想文」、演劇部「総合文化祭」、茶華道部「未生流生け花精励賞」など14名の人が様々な部門で表彰を受けました。表彰された人も表彰までは届かなかった人もそれぞれが努力し、研鑽を積んでいます。
高校生活がより充実したものなるためにも、なりたい自分の夢を実現するためのも一歩一歩努力を重ねていってください。