今井病院の吉野智恵先生にお越しいただいて、授業を行いました。老化には、個人差があります。高齢者さんのちょっとした変化にも気づいてあげることが、大切だという内容でした。例えば、悲鳴をあげている方には、「助けて」と言えないので、怒ったり攻撃したりするという行動に出ることがある、と教えていただきました。怒っている方は何度でも許してあげて下さい、というお話でした。また、神経細胞が少なくなることで、反応がにぶくなったり、自分を変えられないなどのことも起こるということも学びました。本当に、わかりやすい、心にしみる授業で、生徒たちも、授業に聞き入っておりました。猪名川高校の生徒たちは、優しく、これからは、もっと高齢者の視点に立って接してくれることと思います。
【生徒の感想】
*おじいさん、おばあさんが怒りっぽいのはただ短気なだけだと思っていたけど、日常生活動作が思うようにできなくなったことへの不安であったり、防衛機制であることを初めて知ることができました。将来私が介護をするかはわからないけど、高齢者と関わることがあれば、今回のお話しを思い出して、相手のことを受け入れられるよう意識ができたら良いなと思いました。そして、相手から逃げるのではなく、向き合うことが大切だと思いました。
*私は祖母と離れた県に住んでいるので、帰省した時しか会えないのですが、いつも元気なところしか見ないですが、もしかしたら色んなことで悩んでいるのかなと思いました。少しでも健康に長生きしてもらうために、今度会ったらたくさん話しをして、寄り添えるようになりたいです。近所のお年寄りの方が困っている時があったら、この講座のことを思い出して手助けできたらいいなと思いました。