平成28年4月13日 創造応用ⅠS 化学

本年度最初の創造応用ⅠSは、本校化学教室で、未来創造コース2期生(2年)理系選択者対象に、授業を行いました。最初にガイダンスを行い、科目の目標や年間計画について話を聞いた後、2~3人グループに分かれて化学実験による探究活動を行いました。

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今回の課題は「食塩を用いて最大電流を通す電池を作成しよう!」というテーマで、最初にまだ学習していない電池の仕組みや電流について講義を聞いた後、グループで課題に取り組みました。この課題を解決していくうえで、電極板は亜鉛と銅、薬品は食塩のみ、溶媒として希塩酸を用い、溶質としての食塩と希塩酸との合計質量は100g、という限られた条件の範囲で装置を組み立て、各グループで議論しながら工夫し、仮説の設定 → 実験 → 仮説の検証 → 考察 のサイクルを重視して実験を行いました。先生チームも参加し、生徒たちは最大電流NO.1を目指して、先生方とも競争しながら、コミュニケーションを大切にし議論と失敗を繰り返しました。これまでの実験とは異なり、課せられた条件以外は自分たちで実験器具や手順を考え、食塩の溶解度や溶液の温度、電極の形状など現段階で自分たちが知っている知識を活用しながら理論に基づいて工夫を凝らし、各グループで最大電流値にこだわって課題解決を試みました。

〈生徒の感想〉

初めての創造応用の探究活動は、これまで経験してきた化学実験とは異なり、与えられた課題を自分たちの力で解決していくという難しさと楽しさを味わうことができました。実験の方法や器具も自分たちで話し合いながら考え、仮説を立て、実験データを得て検証し、さらに改善策を議論して、また実験を行うという自然科学の研究手順についても学ぶことができ、研究はこうして行われるということを実感しました。

今日の実験では仮説を立てる重要性と、いかに基礎知識が必要であるかを学びました。自分たちにもっと知識があれば、いろいろなアイデアも出せただろうし、もっと論理的に仮説を立てて実験し、検証できたと思います。先生方の実験を見ていて、やっぱり経験や知識は大切だと感じました。

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