この春に本校を卒業した未来創造コース1期生から皆さんに向けて、メッセージをいただきました。
「未来創造」という言葉はあまりに抽象的すぎて、高校入学前の自分にははっきりと理解できなかった。しかし、未来創造コースでの3年間を終えた今、少し理解できるようになった気がする。「未来創造」は兵庫高校の校風でもある「自由」というものがとても大切になると感じたのだ。自由な発想で、自らが考え、行動し、たくさん失敗しながらその中で答えを見つけていくことが、未来を創造するということなのではないか。一年生のとき、私は社会科学で「世代間のつながりの希薄さ」を問題視し、班員と何度も話し合い、実際に様々な場所に足を運び、自分たちなりの自由な発想から生まれた1つの答えを見つけた。二年生のときは、自然科学で「信号の利用者数と信号遵守率」についてその関係性を調べた。自分で生データを取りに行き、教授の方にもたくさん助言を頂きながら、また1つの自分なりの1つの答えを見つけた。この2つからわかるように、自分で、自分たちで自由に考え、自由に活動したことで「自分なりの答え」というものを見つけることができた。「自分なりに答えを出すこと」は、規模は小さいかもしれないが、確実に未来を創造していることになるに違いない。そのような積み重ねの未来創造なのだと私は感じた。このように感じさせてくれた未来創造コースで得たもの全てが、これからの自分の未来の原動力となるような気がします。本格的に受験勉強に取り組み始めてからもその力を何度も使いました。これからもしっかりここで学んだことを活かしながら次のステージへ進んで行きたいと思います。これまで支えてくださった先生方、地域の方々本当にありがとうございました。しっかりと恩返しさせていただきます。そして、ぜひたくさんの人にこの創造科学科を知ってもらい、興味を持って欲しいと思います。