姫路西高等学校SGH事業【 第1回アメリカ研修 】研修先 アメリカ(ニューヨーク・ボストン) 
研修期間 2015年3月20日(金)~ 3月30日(月) 11日間 参加人員 生徒42名・教員2名 合計44名
 第1回SGHアメリカ研修団が無事帰国しました。11日間、異なる環境に身を置き、新しい体験を積むことで、一回り大きく成長できたことでしょう。今回の研修のハイライトをダイジェストでお伝えします。

【2日目 3月21日 国連フォーラム及び国連職員によるワークショップ  於:NY コロンビア大】
国連本部前 午前中はコロンビア大学を会場にお借りし、国連職員及び国連フォーラムの方々をお招きしてのワークショップでした。国連に勤務されている小野京子氏の講演に始まり、現在ニューヨークで活躍中の社会人の方々との座談会やそれを受けてのディスカッションをしました。 座談会では多くの生徒から積極的な質問が出ました。ディスカッションでは、「プレゼン能力や議論する力を身につける事が大切」「まず行動してみよう」「自分の得意分野と苦手分野を知り、得意なことを仕事につなげていくと人生が楽しくなる」「人生の選択肢は選ぶのではなく自分で作り出すもの」「失敗をたくさんする、失敗する人は面白い」「英語はフレーズで覚える」など心に残った言葉を共有し合い、各々が明日からの行動をどう変えていくのかを語り、二時間半の有意義なプログラムを終えました。3-21-23-21-33-21-4

【4日目 3月23日 ボストン在住大学生とのディスカッション、プレゼンテーション 於:ホテル】
 午前中、マサチューセッツ州議事堂と大リーグ最古の球場フェンウェイパークのツアーに参加した後、ホテルに戻ると、ボストン市内の大学生たちが私たちとの交流を待っていてくれました。そしていよいよ、プレゼンテーションの始まりです。ネイティブの大学生を前に初めてのプレゼンとあって、みんなちょっぴり緊張気味でしたが、ほとんど原稿を見ずに堂々と発表できました。質問に対しても頑張って答えていました。大学生から「専門的な問題に取り組みながらも、その分析や解決策を分かりやすく提示していた」とのコメントや、トリップリーダーの方からもお褒めの言葉をいただきました。続いての大学生との夕食会では、どのテーブルからも楽しい笑い声が聞こえてきて、話が盛り上がっているようでした。今日は、約8か月にわたる課題研究の成果を、ひとつの形に仕上げることができました。みんな本当にお疲れ様でした。
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【5日目 3月24日 ハーバード大学学部授業受講 於 ハーバード大学】
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 初めて目にする美しいキャンパスに、歴史の重みを感じながら講義室へ。まずは、Justin Werfel教授によるロボット工学の講義を、1時間半にわたって受けました。氏の研究は’swarm approach’と呼ばれ、ミツバチやシロアリが群れをなしてする行動にヒントを得て、単純で小さなロボットを大量に作り働かせることによって、人間が立ち入れないところ(例えば、被災地や火星など)に建造物を作ることが できないかを探るものです。内容はかなり専門的でしたが、パワーポイントを使ってプレゼンのお手本さながらにわかりやすく説明して下さったので、非常に興味が持てたようです。講義の後には時間切れになるほど多くの質問が出、まるでハーバードの大学生になったような皆さんの姿を見て、とても頼もしく思いました。 
午後はまず、ハーバード大生のガイドによるキャンパスツアーに。John Harvardの像や、University Hall、Memorial Hall、Memorial Church 、Widener Memorial Libraryなど美しい建物の歴史的背景やキャンパスライフについての説明を聞いているうちに、ハーバード大はやはり別格であるということを再認識すると共に、憧れの気持ちがより一層増したようです。

【6日目 3月25日 日本総領事館表敬訪問 於 ボストン総領事館】
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 昼食後、昨日と逆の班別活動を経て、「日本総領事館」への表敬訪問を行いました。向かう途中地下鉄の人身事故に巻き込まれ、降車予定駅の手前で列車が止まってしまうというアクシデントに遭遇しましたが、リーダーの方の臨機応変な対応で、オフィス街の一角、高層ビルの22階にある総領事館に、無事にたどり着けました。セキュリティチェックを受けて入館、迎えて下さった領事の安仁屋様は、①領事館の機能 ②日本とニューイングランドの交友関係の歴史について、とても丁寧に分かりやすく説明をして下さいました。興味深いお話の後に、多くの質問の手が上がり、遠路よりお越しいただき同伴下さった兵庫県ワシントン州事務所長の水口様も、驚いておられました。多くの方々のご尽力により、このような貴重な機会を与えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

【8日目 3月27日 MIT博物館でのワークショップ  於 マサチューセッツ工科大学】
 MIT博物館にてワークショップ体験をしました。 ワークショップでは、まずGestural Engineering Gallery に並ぶユニークな機械(と言うよりはむしろ芸術作品)の中から自分が一番興味を持ったものを選び、観察して動きを分析し、ワークシートに記入。その後、運動工学でいう、動きを生み出す基本的な要素(gear, pulley, cam, linkage) についてのレクチャー。続く45分間で、それらを組み合わせて、与えられた日常的な物(風車、トランプ、模型の魚など)を動かす機械をグループで製作しました。皆で知恵を出し合いながら、色々な種類のキットを試行錯誤を繰り返しつつ組み合わせてできた作品は、見事な機械になっていたり、単なる芸術作品だったり(笑)しましたが、みんな目を輝かせて楽しそうに取り組んでいました。このワークショップは最新のもので、体験した最初の留学生が私達だったようで、後でアンケートの依頼もありました。
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