今日の午前中は、現地の企業訪問をしました。「マサチューセッツ・ノンプロフィット・ネットワーク」は同州にある約33,900のNPOとそこで働く人々を支援することを目的に2007年に設立されました。まず職員の方からNPOとは何かや、アメリカのNPOの活動について説明を受けました。その後6班に分かれて、「もしNPOを立ち上げるとしたらどのような目的でどんな活動する組織を立ち上げたいのか、また資金はどのようにして集めるのか」について話し合い(約15分)、その結果を班ごとに英語で発表しました。各班は、まず希望の活動分野をanimals, environment, health, food and shelter, education, arts and cultureの中から選びました。以下に発表の要旨を挙げます。
1班:生態系を維持する目的でこうのとりの繁殖を促進する。具体的には地域住民の協力を得て無農薬を進める。
2班:環境を保護する目的で地球温暖化を阻止する。具体的にはクリーンなエネルギーの利用を促進したり、伐採禁止の森林を指定したりする。
3班:労働者の健康を守る目的で過重労働者の数を減らす。具体的には、病院と企業を連携させ労働者の健康水準を決めたり、労働環境をより快適にしたりする。
4班:災害救助の目的で被災地に避難所を提供する。具体的には食料調達など被災者の生活を援助する。
5班:世界の教育水準を上げる目的で貧しい地域に住む人々に学習の機会を提供する。具体的には教師を派遣し、出張講義を行なう。
6班:芸術を広める目的で、アマチュアミュージシャンに発表の機会を与える。具体的には、ストリートミュージシャンにライブハウスを提供する。
与えれた課題について、限られた時間内にグループで解決策を見つけ英語で発表する、という皆さんのスキルを試すのに恰好のチャンスでしたが、グローバルな視点で問題を捉え、英語でのプレゼンテーションも臆せずできました。職員やリーダーの方々からもお褒めの言葉をいただきました。皆さんの成長が感じとれたワークショップでした。
ノースウェスタン大学のカフェでのランチをはさんで、午後は多くの人が楽しみにしていたボストン美術館へ。
館内では、単に作品を眺めるだけでなく、ガイドの方の説明を聞き質問のやりとりを楽しみながら、自分なりに作品を解釈・分析し鑑賞していくという西洋のスタイルを、初めて体験した人も多かったようです。
人気があったのはやはりモネなどの印象派です。彼らが大切にした5つのものはELBOW(=everyday activities, light, brushwork, outdoor, weather)と覚える、などマメ知識も教えていただきました。
日本を含む、東洋のコレクションも豊富でした。ショップでの買い物も楽しんでいるようでした。
美術館を出るとあいにくの雨でしたが、気温は高めで過ごしやすい一日でした。
ホテル暮らしにも慣れてきました。
一階のまん中に吹き抜けのミーティング(兼朝食)スペースがあり、それを取り囲むような形で1、2階に宿泊室が並んでいます。
私たちのようなグループでの中期滞在にはぴったりです。もちろん、一般の利用客もいます。
自由時間になるのは、夜の8時前ぐらいです。その後ちょと仮眠をとってから夜に、また朝早く起きて学校の宿題をしたりしているようです。毎日移動で結構歩くのですが、部活ができない分、ホテルのジムのトレッドミルで運動不足を解消している人もいます。