(9/10)第1回全国高等学校DS教員研修会

第1回  910日(金) 15:30~16:50
研修タイトル 「コロナ×データサイエンス」
講師      鈴木 和幸(国立大学法人電気通信大学名誉教授・特任教授)

日本品質管理学会会長,日本信頼性学会会長,積水化学工業()社外役員,統計数理研究所 客員教授,品質管理とは顧客と社会の満足を目的に,データに基づき意思決定と行動を行うことである。品質管理に50年間携ってきた。

研修内容

データサイエンスもAIも目的ではなく手段・方法である。大事なことは,これらを用いて如何に問題を解決し,社会に貢献できるか,そのプロセス(文法)を学びこれを実践に役立たせることである。データサイエンスとは何か。なぜデータサイエンスが必要か。データサイエンスの前提となる科学技術の背景とともに,コロナ感染阻止を目的に,データに語らせ,データに基づく意思決定の重要性を知ってもらう。

本研修では,姫路西高校において生徒に指導している統計的探究プロセス,PPDACサイクルに基づいて,研究内容を細分化することで,生徒の探究指導への還元につなげていきます。

本研修会は約100名の方に参加希望をいただき、第1回研修会では,本校職員以外で,約50名の先生に参加していただきました。アメリカにおけるコロナ感染者数や死亡者数のデータを用いた研究発表でした。データの扱い方において,1つの指標から判断するのではなく,複数のデータ発信元からデータを収集し,根拠づけを重ねるなど,非常に丁寧な分析事例でした。また,散布図の表し方では,単純にデータを可視化するのではなく,層別にデータを表現することや軸を揃えることで,結論を見出しやすいスタイルに可視化されていました。

研修後のアンケートでは,全教員から研修会で新しい学びがあったと回答がありました。PPDACサイクルの学び,データの可視化の重要性,データの説得力,層別によるデータ分析の有用性など,様々な新しい学びがあったようです。

次回,第2回研修会は,9月24日(金)15:30~16:50です。