生物自然科学部

  1. 生物自然科学部 活動報告
    1. 但馬の環境保全を考える事例発表会で発表しました
    2. バルーンようか 天体観測会
    3. 東京大学大学院生学生実習
    4. 生物自然科学部 トヨオカホソウズムシの再発見を目指して
    5. 生物自然科学部 東京大学大学院生と発表会
    6. 生物自然科学部 月蝕観望会を行いました
    7. 理化学研究所にインタビューをしました
    8. 生物自然科学部 バルーンようか天体観測研修
    9. 生物自然科学部が県総合文化祭パネル発表部門で優秀賞を受賞しました。
    10. 生物自然科学部 サイエンスカフェに参加
    11. 生物自然科学部 学校周辺の生き物調査
    12. 生物自然科学部 東京大学発表会に参加
    13. 生物自然科学部 科学チャレンジ2020で実験ショー
    14. 生物自然科学部 バルーンようかで天体観測を行いました
    15. 生物自然科学部 福井県立若狭高等学校の課題研究発表会に参加してきました
    16. 生物自然科学部 生野高校の発表会に参加してきました
    17.  
    18. 生物自然科学部 東海大学付属高輪台高校との交流研修
    19. 生物自然科学部が県総合文化祭パネル発表部門で最優秀賞を受賞しました。
    20. 生物自然科学部の活動がホームページで紹介されています
  2.  生物自然科学部 東京大学大学院生の発表会に参加
  3. 生物自然科学部 天体観測会
  4. 生物自然科学部2年生 タンポポ調査
  5. 2019年度 豊岡高校生物自然科学部の活動予定
  6. 生物自然科学部 活動報告
  7. 豊岡高校生物自然科学部の活動状況
    1. 平成29年11月11日(土)~12日(日)兵庫県高等学校総合文化祭
    2. 西はりま天文台
    3. バルーンようか天体観測実習
    4. 平成29年度の活動予定
    5. 平成28年11月6日(日)
    6. 平成28年3月25日(金)
    7. 金星の太陽面通過の撮影に成功!

生物自然科学部 活動報告

但馬の環境保全を考える事例発表会で発表しました

令和5年1月21日(土)

 但馬文教府で但馬の環境保全を考える事例発表会があり、生物自然科学部や課題研究Ⅱの研究成果をポスター掲示しました。地域の方や地元に拠点を置く企業の方の様々な活動事例を聞かせていただくことができて、高校生だけの発表会では得られない学びを得ることができました。

 生物自然科学部は市内に生息するアカハライモリの遺伝子解析結果や、川魚(オイカワ、カワムツ、タカハヤ)の行動観察結果を口頭発表しました。いつもは高校生に発表を聞いてもらうのですが、この日の聴衆は大人の方ばかり、しかも地元の方ばかりで、とても貴重な機会となりました。

バルーンようか 天体観測会

10月6日(木)の18:00から21:00まで、バルーンようかにて天体観測会を行いました。生物自然科学部と希望者の生徒の合計12人で参加しました。

スタッフの方に望遠鏡の構造や、操作を教えて頂き、実際に大型望遠鏡の操作を体験しました。狙った天体を視野に入れるのは思った以上に難しく、苦戦をしました。

曇天で、天体が見えないもしれないという不安がありましたが、8時ごろから雲が切れて月や木星、土星を見ることができました。

木星は166年ごとに訪れる近距離の時期で、ガリレオ衛星もはっきりと見えました。肉眼では小さく薄い点にしか見えないものも、望遠鏡で覗くと輪っかがハッキリみえて土星だとわかり、生徒たちは歓声をあげていました。

(写真の土星は手持ちのカメラで撮影しました。実際にはよりくっきりと見えました。)

東京大学大学院生学生実習

9月26日(日)の午後に、豊岡市役所にて東京大学の大学院生の学生実習の発表会に生物自然科学部の生徒が参加しました。

この実習は9月22日(木)に豊岡入りした大学院生たちが豊岡の風土を学び、豊岡の強みや課題から新たな取り組みを創出し、発表するというものです。

今年は「豊岡の生物多様性について」「演劇がもたらす農業の新たな可能性」「自然災害を予防するための流域治水」という3テーマでの発表でした。新しい視点からのチャレンジングな内容で、大学院生たちは調査とまとめに苦戦したとおっしゃっていましたが、豊岡を初めて訪れたとは思えないほど的確で画期的な内容でした。

生物自然科学部の生徒たちは、発表後の質疑応答で積極的に質問し、中には的を射た鋭い質問もあり、大学院生たちと白熱したディスカッションをしました。部長の成田君は、院生の発表に先だって「アカハライモリの体色変化」についての研究結果を発表し、さまざまな建設的なアドバイスや意見をもらうことができました。

生物自然科学部 トヨオカホソウズムシの再発見を目指して

12月11日と13日に、生物自然科学部が市内各所でプラナリア探しを行いました。生物自然科学部(旧生物部)の卒業生(大先輩)の資料を整理していた部員が、1978年前後の部員によるプラナリア調査記録を見つけました。当時の生物部員たちが変わった形のプラナリアを見つけ、それが1988年に新村らによって新種記載され、「トヨオカホソウズムシ」と命名されたそうです(F.Niimura Sci. Rep. Nagano Horne Economic Educational Institution, No. 1, pp. 3-21(1988))。

部員たちは、兵庫県立人と自然の博物館の鈴木武先生にご指導いただきながら、当時の先輩方の調査結果論文(中野真ら,1976年)等を参考に、市内の数地点でプラナリア探索を行いました。論文記載の民家の井戸を尋ねてみると本校を最近卒業された先輩のお宅だったりと、思わぬ出会いもありました。2回の調査で、数は少ないものの複数種類のプラナリアを採集することができました。今後も断続的に調査を行う予定です。

生物自然科学部 東京大学大学院生と発表会

 12月12日(日)、豊岡市役所で行われた「生物多様性と農業」実習発表会に参加しました。これは、東京大学大学院生が豊岡市をフィールドにして調査し、その成果を発表するもので、今年で第4回目となりました。本校生物自然科学部は毎年発表会に参加させていただいています。今年度は生物自然科学部も発表して東大院生たちと研究内容について討議しました。

 東京大学からは「生物多様性保全と農業の両立」、「生態系を活用した自然災害への適応」のテーマについての発表を聞き、質疑応答や意見交換をしました。「生物多様性」をテーマにした発表ではコウノトリ育む農法などの環境保全型農業を進めるための具体的な提案をされたり、CSA(Community Supported Agriculture, 地域支援型農業)という考え方を教えていただいたりしました。CSAとは、気候によって収穫量も価格も左右される農業の問題に対して、生産者と消費者を結びつけ、前もって消費者が生産者に農産物の購入費を支払う仕組みにすることで、両者が農業の天候不順による不作のリスクを共有できる新しい農業のモデルだそうです。また、「防災戦略」のテーマでは、“with MIZU”という親しみやすいキャッチフレーズと共に、グレーインフラ(道路・港湾・堤防など、コンクリートによる人工構造物に代表される従来型の社会基盤の総称)からグリーンインフラ(自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用しようとする考え方)への転換、融合の視点を教えていただきました。田んぼダムや農産物の多様化など6つの具体策も示していただきながら、防災と町づくりについて考えました。生徒たちは活発に質問し、自分の考えや体験に基づく意見などをしっかりと述べて、東大院生と意見交換をしました。

次に生物自然科学部の今年の主な研究テーマである「アカハライモリ」を題材にした研究を発表しました。大学院生からは専門的な質問をたくさんいただき、充実した機会になるとともに、今後の研究を進めるうえで有用な助言をいただくことができました。

生物自然科学部 月蝕観望会を行いました

11月19日の夕方から宵にかけて部分月蝕が起こりました。生徒昇降口から正門に向かって空見上げると、丁度観望しやすい位置に月が見られました。

今回は部分月蝕ではあるものの、「ほぼ皆既月蝕」と呼べるほど深い月蝕で、月の直径の97%が地球の影に入りました。部員たちは望遠鏡や双眼鏡を持ち出し、即席の観望会を行いました。練習終わりの運動部員たちも立ち寄り、一緒に望遠鏡をのぞいて天体ショーを楽しみました。

理化学研究所にインタビューをしました

 10月25日、オンラインで理化学研究所計算機科学研究センター(R-CCS)の今村俊幸チームリーダーに生物自然科学部の生徒がオンラインインタビューを行いました。インタビュー内容は記事にまとめ、理化学研究所の広報誌の一つ「計算科学の世界」(https://www.r-ccs.riken.jp/newsletter/)に掲載される予定です。発行を楽しみにしていてください。

インタビューに丁寧にわかりやすく応じていただいた今村先生に深く感謝申し上げます。また、インタビュー、記事作成に当たっては理化学研究所桒原様、株式会社スペースタイム様のお力添えをいただきました。ありがとうございます。

生物自然科学部 バルーンようか天体観測研修

 11月13日、天文館バルーンようかにて天体観測を行いました。ここ数年で最高の観測条件となり、満天の星空を満喫できました。屈折望遠鏡と反射望遠鏡をフル稼働し、木星、土星、火星、天王星、ベガ(こと座)、アルタイル(わし座)、アルビレオ(はくちょう座)、ガーネット・スター(ケフェウス座)、プレアデス星団(M45 すばる)、リング星雲(M57 こと座)、アンドロメダ星雲等、たくさんの天体を観測することができました。星団や星雲を初めて見た部員もおり、美しい天体に「おー」と、歓声が上がっていました。あっという間の3時間でした。しし座流星群の時期です(今年は11月17~18日が極大)。たくさんの流れ星に会えるといいですね。

生物自然科学部が県総合文化祭パネル発表部門で優秀賞を受賞しました。

 11月7日(土)~8日(日)に、バンドー神戸青少年科学館で第44回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会が行われました。今年度は新型コロナウイルス感染症対策として、パネル発表部門はポスター掲示のみとなり、説明や質疑応答は行われませんでした。本校からは4名の生徒が参加し、「パテ状の耐熱・断熱材の研究~重曹+コーンスターチ=次世代の耐熱材!?~」の研究題目で発表しました。

 審査の結果、ポスター発表優秀賞を受賞しました。(今年度は例年と異なる実施方法のため、最優秀賞は設けられませんでした。)

今年の研究では、重曹、コーンスターチ、接着剤を混合して耐熱材を作成しました。アルミニウムパイプにこれを均一に巻き付けて加熱し、パイプ内の温度上昇を測定しました。材料の混合比率を様々に変えてデータをとり、断熱効果の高い条件を考察しながら仮説を立て、実験で検証しました。その結果、アルミパイプのみだと400℃を越えたものが、最も断熱効果の高いパテを使用した場合93℃に抑えることができました。市販の断熱パテ(エポキシ樹脂)を用いて同条件で実験を行うと、到達温度は255℃でした。コーンスターチ、重曹、接着剤の組み合わせで、断熱効果の高い材料が作れることが分かりました。ポスターではその原因についても考察しました。次の発表の機会に向けてさらに実験を重ねる予定です。

ポスターデータ(豊岡高校・生物自然科学部)のサムネイル

生物自然科学部 サイエンスカフェに参加

 10月4日(日)、兵庫県立大学豊岡ジオ・コウノトリキャンパス主催でサイエンスカフェ「ポスト・コロナ時代のSDGsと科学の役割」が開催されました。本校生物自然科学部員13名が豊岡高校化学実験室からオンラインで参加しました。「感染症の歴史」、「気候変動と自然災害」、「プラスチック汚染と海洋の保全」の3つの話題が提供された後、ディスカッションをしました。はじめのうちはオンラインでのディスカッションの要領に慣れず、マイクをONにして発言する端緒が開けなかったり、話題をふられてもうまく即時対応できなかったりして苦労している様子でしたが、後半はチャット機能を駆使して活発に議論に参加していました。

 オンラインでの会議やフォーラムに参加する機会が増えることが予想される今後に向けてよい経験となりました。気候変動や海洋プラスチックの問題については部員たちもそれぞれ高い関心を持っていて、自分たちでも普段から調べていたり考えていたりする様子が発言から伝わり、頼もしく感じられました。

生物自然科学部 学校周辺の生き物調査

 10月4日(日)、県立人と自然の博物館の鈴木武先生のご指導の下、学校周辺の生き物調査を行いました。今回はダンゴムシに注目し、個体の重量分布を調べました。今後はこのデータを利用して統計的な処理の仕方を学び、自分たちの研究におけるデータ処理に生かす予定です。この日に見つかったダンゴムシの平均重量は137.5mg、最大値は275.7mgでした。

生物自然科学部 東京大学発表会に参加

 生物自然科学部13名は、10月3日(土)、豊岡市役所で行われた「生物多様性と農業」実習発表会に参加しました。これは、東京大学大学院生が、生物多様性保全と農業の両立や生態系を活用した自然災害への適応などのテーマで豊岡市をフィールドに調査し、その成果を発表するもので、今年で第3回目となりました。本校生物自然科学部は昨年度から発表会に参加させていただいています。(本ページの下方に昨年度の記事があります。)

 今年度は「生態系を活用した防災減災」、「都市から見た豊岡市の農業」、「豊岡市での持続可能な農業」の3つのテーマについての発表を聞き、質疑応答や意見交換をしました。生徒たちは活発に質問し、自分の考えや体験に基づく意見などをしっかりと述べて、東大院生と意見交換をしました。今年度はCovid-19のためにすべての実習をオンラインで行われ、発表会もオンラインでの開催となりました。オンラインだけで行われたとはとても思えない充実した調査内容で、高校生たちも感銘を受けていました。当日の発表会も、学生さんはそれぞれ自宅からの参加でしたが、まるでどこかに集まっておられるかのようなスムーズな連携で、とても驚きました。生徒たちにとってはとても良いお手本を見せていただいたと思います。自分たちの発表に生かせるといいですね。

 東大院生と活発に意見交換する豊高生の姿を頼もしく感じました。

生物自然科学部 科学チャレンジ2020で実験ショー

9月27日(日)に但馬文教府で「科学チャレンジ2020」が開催されました(https://www.tajimabunkyou.jp/event/13241/)。生物自然科学部は、「液体窒素ショー」、「ちりめんモンスターをさがせ」、「ジャイロで遊ぼう」、「ロボットプログラミング」の4つの実験ブースを出展しました。感染対策に気を遣いながらも、たくさんの参加者にサイエンスを楽しんでいただくことができました。一日中休みなく実験を披露し、くたくたになりましたが、どの部員の顔にも充実感と達成感がみなぎっていました。どの実験体験ブースも、小さな子どもたちにわかりやすく伝えようと様々な工夫を凝らし、楽しく伝えることができ、喜んでいただけたのではないかと感じています。伝えることの楽しさと科学の楽しさを改めて感じられた一日となりました。当日の様子が神戸新聞但馬欄に取りあげられています。(https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202009/0013735432.shtml)

ちりめんモンスターを探せ

未選別のチリメンジャコから、エビ、タツノオトシゴ、タチウオ、カニの幼生など海洋生物を探し出しました。夢中になって探し出してくれました。

ロボットプログラミング

プログラミングを駆使して、「マインドストーム」というロボットを思い通りに動かすことにチャレンジしました。

ジャイロで遊ぼう

A4のコピー用紙1枚とクリップだけで、ジャイロ効果を利用して遠くまで飛ぶ飛行隊を作りました。10m近く飛ばした子供もいて、歓声が上がりました。高学年は電子工作にもチャレンジしました。

液体窒素ショー

-196℃の極低温の世界を体験するショーを行いました。クイズにしたり、体験コーナーを設けたり、解説イラストを用意したりして、楽しく伝えるために様々な工夫を凝らしていたのが印象的でした。先輩たちに続いてより良いものにしようと、本番直前まで控室でショーの練習をしている1年生の姿が印象的でした。うまくいってよかったですね。

生物自然科学部 バルーンようかで天体観測を行いました

7月31日(金)、梅雨明けしたばかりの但馬の夜空は晴れ渡り、絶好の観測条件となりました。明るいうちに一人一人が望遠鏡(NIKON製 20cm 屈折望遠鏡 焦点距離2400mm)を動かして操作方法を確認し、観測に備えました。
日没後は月や木星、土星等を観測しました。今年の3月に発見されたネオワイズ彗星(C/2020 F3)も観測することができました。ネオワイズ彗星については、これまでに何度か観望を試みていた人もいましたが、7月に入ってから曇天続きで一度もその姿を見ることはできませんでした。天文館の望遠鏡で、オペレータの先生方の解説を聞きながら観測できたことはとても幸運で、一生忘れられない記憶となりました。次に会えるのは6,000年以上先とのことです。
後半は第2ドームの40cm反射望遠鏡でも様々な天体を観測したり、大型望遠鏡を外に持ち出して彗星を観測したりして、充実した観測会となりました。次回は11月ごろを予定しています。コロナ禍の中、対策をとりつつ快く指導いただきましたオペレータの先生方、ありがとうございました。

参加部員の感想
・昨年度もバルーンようかに行かせていただきましたが、その時はくもりで見ることができませんでした。なので今回は土星や木星、さらにネオワイズ彗星も見れてよかったと感じています。
・私はかれこれ10回ほど行っていますが、今回ほどきれいに惑星がみられたのはまれであると感じました。衛星まで見れてよかったです。

生物自然科学部 福井県立若狭高等学校の課題研究発表会に参加してきました

2月15日(土)1,2年生部員13名が福井県立若狭高等学校の課題研究発表会に参加しました。部活動の研究1つと、2年生部員の課題研究3つの計4本のポスター発表をしました。1年生はバスの中で先輩からレクチャーを受けながら最後の発表練習をして、それぞれのポスター発表に備えました。90分間のセッションのうち25分間発表し、残りの時間はそれぞれが思い思いのポスターを聞きに行き、活発にディスカッションしていました。2年生部員にとっては最後の研究発表の場、1年生にとっては自身の研究を本格化するうえでの貴重な経験の場となりました。

生物自然科学部 生野高校の発表会に参加してきました

2月11日(火)2年生6名が生野高校の発表会「但馬高校生フォーラム」(https://www2.hyogo-c.ed.jp/weblog2/ikuno-hs/?p=13021)に参加しました。部活動の研究「プロペラから現れた謎の模様の正体」のポスター発表を行いました。午前中の前高井では聴衆として参加しましたが、積極的に質問し、会を盛り上げてくれました。自然科学部が発表している写真が神戸新聞(2020年2月12日 但馬欄)に掲載されました。

掲載された写真は神戸新聞のHPからご覧いただけます。
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/202002/0013108488.shtml

 

生物自然科学部 東海大学付属高輪台高校との交流研修

2月9日(日)、東海大学付属高輪台高等学校(東京)と交流会を行いました。コウノトリの郷公園を訪れ、コウノトリ文化館でコウノトリを見学した後、兵庫県立大学豊岡ジオ・キャンパスでコウノトリの保護活動に関する講話を聴き、ディスカッションしました。生徒たちは前日の豊高アカデミアで互いのポスター発表を聞いていたこともあり、すぐに打ち解けて和やかな雰囲気で交流しました。コウノトリを観察していると、理数科1期生(66期)の自然科学部卒業生にばったり出会いました。後輩たちの活躍を聞き、喜んでくださっていました。

当日の様子がコウノトリの郷公園のFacebookに紹介されています。

https://www.facebook.com/satokouen(2月10日の投稿記事)

生物自然科学部が県総合文化祭パネル発表部門で最優秀賞を受賞しました。

 11月9日(土)~10日(日)に、バンドー神戸青少年科学館で第43回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会が行われ、生物自然科学部の1,2年生25名が参加しました。ポスター発表の部門に出場し、「ベンハムの独楽」を題材にした研究成果を発表しました。ベンハムの独楽とは黒と白の模様が描かれた独楽なのですが、回転すると色がついているように見えます。生物自然科学部では、色が見えることと光源に用いた照明との関係や、白黒以外の色の組み合わせでも同様の現象がみられるのかなどについて研究し、発表しました。2年生を中心に他校生や他校の顧問の先生に研究内容を積極的にわかりやすく説明しました。1年生は豊岡市のジオラマを作製し、そこに銅線で作ったコイルの中を磁石と乾電池で作った電車を走らせ、原理について参加者とディスカッションしました。豊高ブースにはたくさんの聴衆が集まり、質疑応答では熱い議論が交わされ、活況を呈しました。顧問と生徒による投票の結果、「ポスター発表最優秀賞(1校)」に選ばれました。これからも研究を進め、さらに充実した部活動にしていきたいと思います。

 フル ページ写真のサムネイル

生物自然科学部の活動がホームページで紹介されています

1.理化学研究所ホームページ

「研究者にズームイン」日下部りえ×豊岡高校生物自然科学部

https://bdrtimes.riken.jp/2019/03/05/kusakabe-interview/ 

 昨年度(H30年度)の夏に生物自然科学部9名が理化学研究所生命機能科学研究センター(理研BDR)の日下部りえ研究員を訪れました。インタビュー取材とディスカッションを行い記事にまとめたものが、このほど理研BDRのホームページに掲載されました。

 

2.河合塾 みらいぶホームページ

「目指せ!電磁気を利用した粒子加速器の発展へ ~ガウス加速器のメカニズムを徹底解析」

https://www.milive.jp/live/18sobun/pb06/ 

 部活動での研究成果が「河合塾みらいぶ」のホームページで紹介されています。全国総合文化祭でのポスター発表「ガウス加速器のメカニズムとエネルギー解析」について河合塾より取材を受け、研究過程や普段の部活動の様子などもインタビューしていただきました。研究成果と取材内容を合わせて記事を作製していただき、紹介していただきました。

 生物自然科学部 東京大学大学院生の発表会に参加

 豊岡市で生物多様性保全と農業との両立・生態系を活用した防災・減災(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction;Eco-DRR)をテーマに東京大学大学院農学生命科学研究科の大学院生による4日間のフィールドワークが実施をされました。この実習は、そのテーマを地形、自然災害、生き物(コウノトリ)、産業が相互に密接な関係を持っている豊岡市に探ろうと、2018年から実施されています。9月15日(日)には豊岡稽古堂で実習の成果発表会が実施され、本校生物自然科学部22名と有志4名が出席し、ディスカッションに参加しました。

 宮下直東大教授のトキ(朱鷺)に関するミニレクチャーに続いて、「生物多様性保全」、「Eco-DRR」をテーマとして2班の発表がありました。異なる専門で研究をしている大学院生ですが、4日弱という短期間の実習とは思えないような充実した共同研究に感銘を受けました。

 参加した本校生たちは積極的に質問し、予定の時刻が過ぎても次々に手が挙がる白熱ぶりでした。高校生らしい質問や、かなり鋭い質問もあり、会場は大いに盛り上がりました。一つひとつの質問に丁寧に答える大学院生の人柄も素晴らしかったです。最後に講評をされた宮下教授より、「今までで一番白熱した高校生とのディスカッションであった」とお褒めの言葉をいただきました。

 本校生の積極的な質問には頼もしさを感じました。課題研究発表会など校内の発表会でも充実した質疑応答ができそうですね。次は自分の研究成果を発表する番です。質疑に適切に答え、討議を盛り上げることは質問をすることよりさらに難しいです。大学院生のように正確に自分の考えやデータを示して答弁することを願っています。豊高生と東大生との活発なディスカッションを聞いていて、皆さんならきっとできると期待を抱きました。

東京大学大学院農学生命科学研究科の大学院生と熱心にディスカッションする本校生

生物自然科学部 天体観測会

 9月5日(木) 豊岡高校の運動場で生物自然科学部25名が天体観測を行いました。

 雲の切れ目を探しながらの観測となりましたが、月や木星、ベガ、アルクトゥルスなど、代表的な天体を観測することができました。木星のガリレオ衛星も4つとも観測できました。いつもは天文台などで学芸員の方にいろいろな星を見せていただくのですが、今回は自分たちで星を探して望遠鏡に導入することにチャレンジしました。試行錯誤しながらようやく望遠鏡の視野内に星の像をとらえた時には、達成感と満足感を味わうことができました。

月のクレーターを初めて観望し、歓声をあげていた人もいました。

年度内にあと数回、観測の機会を設ける予定です。

生物自然科学部2年生 タンポポ調査

 2019年4月21日(日)人と自然の博物館の鈴木武先生にご指導いただき、タンポポの調査に出かけました。但馬地区では外来種のセイヨウタンポポが主で、大阪や香川など東瀬戸内海周辺で見られるカンサイタンポポは、但馬内の特定の場所でしか見られないそうです。また、図鑑等にあまり掲載されていないため、分布が詳細にはわかっていない種であるヤマザトタンポポも探しました。

 まず、豊岡市でシロバナタンポポを観察しました。外来種のセイヨウタンポポに混ざって、シロバナタンポポが咲いていました。

 

シロバナタンポポとセイヨウタンポポ(豊岡市 2019.4.21 撮影)

 同じ場所にアカミタンポポ(外来種)の綿毛も見られました。種の部分が赤いことからアカミタンポポと言うそうです。このタンポポは花粉がなくても種ができるそうです。コンクリートの隙間などにもよく生えているそうです。

アカミミタンポポの綿毛(豊岡市 2019.4.21 撮影)

 少し歩くとヤマザトタンポポも見つかりました。セイヨウタンポポはガク(総苞片)が外側に反り返っているのに対し、日本タンポポはガクがしぼんでいるのだそうです。

 

ヤマザトタンポポ(豊岡市 2019.4.21撮影)

 次に車を山の方に少し走らせ、キビシロタンポポが見られるところを案内していただきました。大自然の中で昼食をいただいてからキビシロタンポポを探しました。今年は少し時期が早かったようで、まだこれから花茎が上がってくるであろう株(ロゼッタ)が見つかりました。キビシロタンポポは主に吉備路で見られるタンポポだそうです。但馬では今のところ今日の調査場所他、数か所でしか見られないそうです。想像していたより小さなタンポポでした。ボールペンの大きさと比較してみてください。どのようにして但馬のこの地へと運ばれてきたのでしょうか?

 

 

キビシロタンポポ(豊岡市 2019.4.21撮影)

 花が閉じて種が熟そうとしているものは、茎の色が赤くなっていることに気づきました。はじめから赤いのでしょうか、それとも熟す過程で変色するのでしょうか。課題研究になりそうですね。

シロバナタンポポとキビシロタンポポの花の大きさ比べ

 次に車で移動し、クシバタンポポを探しました。今年は雪が少なく比較的暖かな但馬の冬でしたが、3月末から4月にかけての気温が上がらず、桜も例年より遅くまで楽しめました。そのためか、クシバタンポポもまだ花の準備ができていなかったようで、花茎の出ていない株が主でした。葉っぱが櫛状に切れ込んでいることが特徴なのだそうです。

 

クシバタンポポ(豊岡市 2019.4.21撮影)

 次に車で移動し、カンサイタンポポを観察しました。カンサイタンポポは主に四国、岡山や大阪、和歌山北部など、東瀬戸内海を中心とした特徴的な分布をしています(タンポポ調査・西日本2010実行委員会,「みんなで調べた西日本のタンポポ」より)。但馬ではなかなか見ることができません。海岸に向かう途中の空き地で、カンサイタンポポを見つけることができました。但馬内陸部のどこまでカンサイタンポポが見られるかはまだはっきりしていないそうです。これも研究テーマの一つになりそうですね。

  

カンサイタンポポ(豊岡市 2019.4.21撮影)

 同じ場所にオオクシバタンポポを見つけました。デジタルノギスで花の直径を測定したところ、62mmもありました。とても大きな花です。近くの道路脇にも大きな株がたくさん見つかりました。

 

 

オオクシバタンポポ(豊岡市 2019.4.21撮影)

 同じ場所のすぐ近くに一株のセイヨウタンポポを見つけました。とても大きな花が咲いており、デジタルノギスで測定したこところ、53mmの大輪でした。他の場所に咲くセイヨウタンポポに比べて大きな花です。なぜこんなに大きくなれたでしょうか?

大輪のセイヨウタンポポ(豊岡市 2019.4.21撮影)

 ここを訪れたときには時刻は15:00頃。タンポポの花をよく観察していると、少しずつ花弁が閉じていく様子がわかりました。朝になったらまた開くのでしょうね。

鈴木武先生、1日ご指導いただき、ありがとうございました。

2019年度 豊岡高校生物自然科学部の活動予定

○ 通常の活動日は 水・金・土 です。

  土曜・休日の練習については月はじめに練習計画表を配布しています。

○ 主な行事(日程は予定のものも含みます)

・青少年のための科学の祭典豊岡会場出展     7月26日(金)~28日(日)

・SSH生徒研究発表大会(全国大会)       8月7日(水)

・兵庫県立大学西はりま天文台天体観測      9月 1泊2日(予定)

・豊高祭部活動展示               9月1日(日)~2日(月)

・兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門出場

 11月8日(金)~10日(日)バンドー神戸青少年科学館

・天文館バルーンようか天体観測(年数回)

・リサーチフェスタ研究発表           12月22日(日)

・サイエンスフェア                 1月26日(日)

・福井県立若狭高等学校SSH課題研究発表会参加  2月15日(土)

・その他のSSH活動

〇 不定期の活動

  ・天体観測会(一般向け)

  ・神武山(学校の裏山)の哺乳類調査

  ・ラムサール湿地調査保全活動への参加

  ・物理、化学、生物、地学各班ごとの研究活動

  ・中学生向けの実験観察会(8月を予定)

生物自然科学部 活動報告

4月28日、午前中良い天気に恵まれましたので、1年生の生物班が、神武山で生物調査をしました。シロバナタンポポ、カタツムリ、ダンゴムシ、トカゲなどがみられました。これまでの調査でキツネやアナグマ、ハクビシンなども確認できています。タヌキは2014年に確認できましたが、2015年、2018年の調査では見つけられませんでした。今年は1年生生物班が中心になって、ほ乳類を中心に神武山の生き物を調べます。

シロバナタンポポの同定をしています。

豊岡高校生物自然科学部の活動状況

普段は火・金・土に活動しています。おもな校外での活動予定(平成30年度)は、下の通りです。

・青少年のための科学の祭典 7月27日(金)~29日(日) 但馬文教府
・SSH生徒研究発表大会 8月8日(水)~9日(木) 神戸国際展示場
・全国高等学校総合文化祭 8月6日(月)~8月9日(木) 長野県茅野市
・西はりま天文台天体観測 9月7日(金)~8日(土) 兵庫県立大学西はりま天文台
・豊高祭部活動展示 9月2日(日)~3日(月)
・兵庫県高等学校総合文化祭 11月16日(金)~18日(日) バンドー神戸青少年科学館
・天体観測 6月8日(金)、7月6日(金)、7月13日(金)、8月10日(金)、12月14日(金) 天文館バルーンようか

 

平成29年11月11日(土)~12日(日)兵庫県高等学校総合文化祭

11月11日(土)~12日(日)、第41回兵庫県高等学校総合文化祭が開催され「ガウス加速器のメカニズムとエネルギー解析」をテーマとした口頭発表において最優秀賞、ポスター発表においてポスター発表優秀賞を受賞しました。今回の受賞により、来年度長野県で開催される全国大会への出場が決まりました。

 

口頭発表の様子

 

ポスター発表の様子

 

口頭発表最優秀

 

パネル発表優秀賞

西はりま天文台

9月8日(金)~9月9日(土) 絶好の好天の下、兵庫県立大学西はりま天文台にて天体観測を行いました。

太陽観測(可視光、Hα)を行いました。6日に10年ぶりの巨大フレアが観測されたとの報道があり、タイムリーな天体イベントに、この日の観測にも熱が入りました。

60cm反射望遠鏡を用いて昼間の星の観望をしました。雲間を縫っての観測です。明るい昼間でも頭の上では星が輝いています。

明るいうちに望遠鏡の操作の確認と観測場所の下見をしておきます。

なゆた望遠鏡を使っての天体観望を行いました。木星、ダブルダブルスター、ベガ、アルビレオ、M57(リング状星雲)などを観測しました。口径200cmの反射望遠鏡ならではの美しい星空の世界を堪能しました。
天体講演会では太陽フレアの話や、木星探査機カッシーニによるプロジェクトについてわかりやすく講義していただきました。
その後はそれぞれ思いの天体に望遠鏡を向け、日の出まで観測を続けました。写真撮影に挑んだ人もいました。月明かりがありましたが、明け方まで雲一つない晴天で絶好の観測条件でした。

 

明け方の空に冬の星座
オリオン座が見えてきました

 

30秒露出を50枚合成

 

撮影:生物自然科学部

バルーンようか天体観測実習

6月8日(木)、夜間天体観測実習を行いました。八鹿町の「天文館バルーンようか」にて、オペレーターの先生の指導の下、自分たちで屈折望遠鏡や反射望遠鏡を操作しました。一般的な天文館での観望では、オペレーターが望遠鏡の操作をします。自分で望遠鏡を操作できる機会はほとんどなく、とても貴重な経験でした。この日は、1年生は初めて、3年生は最後の観測会でした。ピントの合わせ方や、赤道儀の動きに慣れる実習などを中心に行いました。前日は雨で、当日も午前中は曇り。天候が心配されましたが、夜は絶好の晴天。月明かりがまぶしいくらいでしたが、木星や土星、アルクトゥールスなどを観望し、その後は大型双眼鏡で月の観測を行いました。天体観測が初めての1年生は巨大な望遠鏡を自分で動かすことに感動し、屋根のスリットの開閉にも歓声が上がっていました。次回は7月に2週連続で行います。晴天を祈るばかりです。

 

20cm屈折望遠鏡の操作実習

 

20cm屈折望遠鏡の操作実習

 

40cm反射望遠鏡での観測

平成29年度の活動予定

普段は火・金・土に活動しています。主な校外での活動予定(平成29年度)は、下の表の通りです。

青少年のための科学の祭典豊岡会場出展 7月28日(金)~30日(日)
天体観測合宿(豊岡高校) 8月(予定)
SSH生徒研究発表大会(全国大会) 8月9日(水)~10日(木)
豊高祭部活動展示 9月3日(日)~4日(月)
兵庫県立大学西はりま天文台天体観測 9月8日(金)~9日(土)
兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門出場 11月10日(金)~12日(日)
天文館バルーンようか天体観測 6月8日(木)、7月7日(金)、7月14日(金)、
8月4日(金)、11月17日(金) (予定)
課題研究II発表会 2月3日(土)
その他のSSH活動  

平成28年11月6日(日)

兵庫県高等学校総合文化祭でポスター発表においてパネル発表優秀賞、口頭発表において奨励賞を受賞しました。
  

発表したポスターは、こちらをクリックしてご覧ください。

  

平成28年3月25日(金)

養父市のバルーンようか天文館にて今年度最後の天体観測をおこないました。年間を通して5回の観測をおこない、20cm屈折望遠鏡、40cm反射望遠鏡による惑星や恒星の観測のほかに、小型望遠鏡や大型双眼鏡もお借りし、思い思いの機器で観測や撮影に取り組みました。

金星の太陽面通過の撮影に成功!

(撮影日:2012年6月8日 撮影者:生物自然科学部 村瀬君)

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