3年生にとって最後となる戦いが幕を閉じました。今回の県総体は男女ともベスト32という結果でした。目標としていたベスト16にはあと一歩届かなかったものの、ここまでの努力の成果をコートの中に全て置いてくることができたと思います。
【男子結果】 4回戦敗退(ベスト32)
1回戦 なし
2回戦 豊岡92(32-8、16-7、22-9、22-9)33篠山産業
3回戦 豊岡74(16-16、21-10、16-18、21-18)62鳴尾
4回戦 豊岡42(8-29、8-25、13-10、13-17)81神戸科学技術
【女子結果】 4回戦敗退(ベスト32)
1回戦 なし
2回戦 豊岡119(28-4、27-3、35-3、29-2)12網干
3回戦 豊岡98(32-5、22-8、27-6、17-11)30伊川谷
4回戦 豊岡57(14-15、13-16、17-10、13-17)58琴丘
今年度の3年生は男女共に大変仲が良く、「チーム豊岡」としてお互いに刺激を与え合いながら成長してきたと感じます。昨年の6月、県総体を終えて新チームが発足当初は、男子はガードもポイントゲッターも不在。女子は5人。なかなか厳しいスタートでした。それでも、昨年の3年生が作り上げた豊岡高校の伝統を繋いで、新チーム初陣の但馬大会を男女アベック優勝で終えました。しかし、良いことばかり続くわけもなく、男子は9月の但馬秋季大会で4位となりました。女子は兵庫県1部リーグに所属し、神戸龍谷や宝塚西などベスト8クラスとの試合が続き、1勝が遠く、大差で負け続けるゲームが続きました。こんなにも戦えないのか、、、と相当落ち込んだと思います。ただ、私はこの負けこそがこのチームの強さになり、冬の但馬新人予選でのアベック優勝、更に今年4月の春季大会アベック優勝に繋がったと感じます。負けたことを強さに変えることは容易なことではありませんが、何が原因なのかを一人ひとりが見つめなおして、必死に練習し、成長し続けたことが全てだったと感じています。
男子は3年生7名が横の繋がりを大切にし、その3年生のことが大好きな2年生がコートで、裏で支え、フレッシュな1年生が暴れて、県総体では4回戦まで進む快進撃でした。3年生最後の試合となった神戸科学技術高校との対戦では、相手の身長の大きさに圧倒されながらも、自分たちのやってきたことを全てコートに置いてくることができたと思います。試合終了後のミーティングで、キャプテンに「バスケットボール、楽しかったか?」と聞くと大粒の涙を流しながら「楽しかったです!」と言ってくれました。皆のやり切った姿を見て、私自身が本当に楽しませてもらった、最高のチームでした。
また、女子は今年の2月の新人戦で、尼崎北(阪神地区5位)、須磨友が丘をたったの5人で倒して、先輩たちに並ぶ「兵庫県ベスト16」を達成しました。キャプテンは1試合平均40点を取る大活躍でチームを引っ張りました。試合後、喜びで嬉し涙が溢れ、副キャプテンが「人生で一番嬉しい」と言った言葉は一生忘れられません。5人だからこそできること全員が信じ、最強の5人へと成長しました。兵庫県全ての先生が知っている、全ての先生が応援してくれるチームにしたこの5人を誇りに思います。最後の県総体、兵庫県ベスト16は入って当たり前、グリーンアリーナに行って当然、という目には見えない重圧を感じていたのかもしれません。この負けは私の準備不足でした。もっと、もっと、皆と試合がしたかった。でも本当に生徒たちは頑張りました。男女共に、この悔しさを後輩たちは繋いでいきます。
沢山の方々に応援、声援、支援いただいたことに心の底から感謝いたします。素晴らしいチームを指揮させていただき、この1年間は本当に「夢中」でした。夢中にさせてくれた最高のチームを引継ぎ、新チームも全力で頑張っていきます。今後も応援よろしくお願いいたします。
顧問 小倉 岬