北高 校長室から 240 幼稚園での実習

神戸北高の福祉ボランティア類型では、多くの実習があります。その中の一つが、幼稚園での実習です。場所は、「隣接」に近い位置にある神戸市立からと幼稚園。

からと幼稚園は、戦前に創立の大変古い幼稚園ですが、園児数は減少の一途で、今年度の園児数は7名です。(共働きの家庭が多くなったためか、お隣の保育所には非常に多くの園児がいます)

昨日11月9日(月)と今日10日(火)の2回に分けて、3年生の選択科目「こども文化」の生徒たちが、からと幼稚園で実習をさせていただきました。私は今日10日も見に行こうとしていたところ、会議と重なってしまったために行けず、従って今日10日の写真はありません。

9日(月)の実習では、まずは室内での活動。「勤労感謝」として、お父さんやお母さんなど、園児が、おうちの方に日頃の感謝を表した手紙(カード)を書きます。カードに付ける紙でできた色々な飾りは、北高生が予め作って持ってきました。

お父さんに対して、「いつも洗濯してくれてありがとう」と書いたカードがあったのは印象に残りました。あとで聞けば、その子の家庭では、まだ小さな赤ちゃんもいて、両親は完全に家事を分担しているとのことでした。

次には、外に出てお遊戯です。やはり、小さな子どもたちは元気。走り回って遊ぶのが好きですね。こうして幼稚園にお邪魔していると、時期的にも同じなので、去年10月にタイの生徒たちを連れてきて交流したことを思い出します。

以上の活動で40分ほどでした。最後は、お互いにお礼をして、幼稚園を後にしました。この日に参加した生徒たちは、「こども文化」選択者の半分です。残りの半分は、翌10日(火)におじゃまして、少し違う内容の実習をさせていただく予定です。

神戸北高の特色類型である「福祉ボランティア類型」では、2・3学年で、「保育」「介護」「生涯スポーツ」という3つのコースのいずれかを選択します。

どのコースを選ぶ生徒も、卒業後についてはかなり明確な希望を持っています。つまり、たとえば、「保育」コースを選択する生徒は、「保育士になりたい」という明確な意思を持っている生徒が多いのです。

からと幼稚園の皆さま、園児の皆さん、いつも北高生がお世話になり、本当にありがとうございます。

兵庫県立神戸北高等学校
校長 長澤 和弥