コース1年生(35回生) スペイン語会議通訳者特別授業

   3月5日(火)4時間目、35回生1年コース生はスペイン語会議通訳者の椋田小夜子(むくださよこ)さんをお迎えし、特別授業を受けましました。“¿Como está?(How are you?)”と挨拶をされ、とっさに“Muy bien(Very good).”と返答できた生徒もいました。さすが!前回のスペイン語特別授業の成果です。

授業の前半は、椋田さんがスペイン語同時通訳者になるまでの過程、そして同時通訳者として人生を歩み始めてからの道のりについて教えていただきました。メキシコと日本の懸け橋として活躍されてきている椋田さんの半生は大変ダイナミックで聴き応えがありました。言葉や文化が異なる相手とのやりとりでは、その時々に応じて臨機応変に機転を利かせて判断していく状況が大変多くあったとのことでした。授業の後半には、シャドーイングと呼ばれる同時通訳の方が実践されているトレーニング法を体験しました。これは聞こえてくる言葉のすぐ後を追いかけて真似するというシンプルなものです。シャドーイングの後は、発した言葉がいつもより耳に頭に残っているような不思議な感覚を体験できました。

授業を通して、椋田さんはこのようなメッセージをコース生に送ってくれました。「言葉は人が使うもの、人の考え方を反映するもの。だから言葉を大切に、言葉が現実をつくるから。」前向きな言葉を使い続けると、どんな局面でもどうすればその状況を切り抜けられるか、前向きな思考に変わっていくということだそうです。

今回の授業を通して、通訳という職業だけでなくグローバル社会で活躍するための心の持ち方についても教わりました。コース生にとって大変有意義な時間となりました。椋田さん、本当にありがとうございました。

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