9~11月 「川西リハビリテーション病院」特別講義

2023年9月~11月にかけて、川西リハビリテーション病院の職員の方による特別講義を計5回実施しました。

3年生特色類型科目「地域福祉計画実践」の授業では、地域における諸課題を調べ、解決に向けた方法を探る課題研究を行っています。

その中で、生徒の関心が高い内容について、専門家の方から直接お話を伺うことができる貴重な機会となりました。

初回は「地域の医療体制・病院紹介」を受講しました。

猪名川町内には入院設備のある病院が1つしかなく、町内にあるクリニックも大半が南部に集中しているということを学び、近隣の川西市との連携が大切さを感じることができました。

また、医療機関の統合・再編により2022年度誕生した川西市立総合医療センターや、2023年度誕生した川西リハビリテーション病院のビジョンについても学ぶことができました。

2回目は「地域包括ケアシステム」について、時代背景をアニメで分かりやすく例えながら学ぶことができ、高校生ができる「地域での見守り活動」について考えることができました。

3回目は「リハビリテーションについて」と題し、実演を交えながら学習しました。テキストに書いてある難しい文言も、実際に体験してみることで理解が進み、リハビリの種類や目的を理解することができました。

4回目は「介護の実践」について、食事介助の実習を中心に学びました。嚥下機能に応じたとろみのある飲み物を使って、声かけや姿勢、親切な介助のために必要な寄り添う心について考えました。

5回目は「高齢期の方とのコミュニケーション」について学びました。高齢期にみられる心身の変化に応じた対応や、円滑に会話を行う3つの方法についてロールプレイしました。

 

【生徒の感想】

・私が今回課題だと思ったのは、少子高齢化と入院施設の少なさです。私が何かできるわけではないけど、こういう現状について知ることは重要だと思うので、これからもこのような機会を大切にしていきたいと思いました。

・一人でも孤独死する人が減るにはどうしたらいいか考えるのが大切だと思った。今回の講義を聞いて自分も出来そうだなあと思ったのは、地域での見守り活動です。私は犬の散歩に行くことがあるので、犬だけではなく、周りの環境や人に気をつかって散歩したいと思いました。

・ケガや病気になった時は安静にしておかなければいけないと思っていましたが、逆にずっと寝ていると体に悪影響を与えると知って驚きました。なので、体調が良くなったり医者に動いてもいいよと言われた時は積極的にリハビリをしようと思いました。

・更衣介助の実践をした時、着せるのが大変だった。着せ方も健康の手から脱がせ、症状のある方の手から着せる”着患脱健”というのがあると初めて知った。めっちゃ大変で順番がある、介助は覚えることが多い。

・祖母と話すときに「うんうん、そうだよ」と言っているのに話が通じていないことがよくありましたが、聞き返すことが恥ずかしくてうなずいてしまうと聞き納得しました。今回の講義をいかして高齢者の方と楽しくお話したいです。