6/26 地域公開講座『若年性認知症について』を受講しました

2023年6月26日(月)、猪名川高校図書室の地域開放事業の一環として、地域の方々とともに学ぶ地域講座を実施しました。

猪名川町地域包括支援センターの協力により、講師に若年性認知症当事者である下坂厚氏をお招きし、3年特色類型選択科目「地域福祉計画実践」選択生と28名の地域の方々、猪名川町社会福祉協議会の皆さまにご参加いただきました。

猪名高生は、先日受講した認知症サポーター養成講座の内容を振り返りながら、当事者の方の想いや捉え方、困りごと等に理解を深めることができました。

質疑応答の時間では、この場でしか聞けない貴重なお話も聞くことができ、高校生へ向けたメッセージもいただきました。

【講師、下坂さんからいただいた高校生へのメッセージ(抜粋)】

一番伝えたいのは、みなさん、何かしらのコンプレックスや生きづらさがある年頃だと思いますが、それを抱え込まずに、公表したり、家族に相談することで解決したり、違う方向性が見えてきたりします。私は認知症を通じて、それを感じました。皆さんも抱え込まずに、社会に羽ばたいていって欲しいと思います。

【生徒の感想】

・「失敗したときに考えればいい」という言葉に救われたと言っていて、私もこの言葉を聞いて、失敗するのを恐れて挑戦をやめるのではなく、挑戦してみることが大事なんだと改めて考え直しました。勇気ももらいました。

・前までは、認知症になれば人生もう何もできないやと思っていました。この講演会を聞いて、すぐに何もできなくなるわけではないと知り、少し安心した。もし自分が認知症になったとしても、今回聞いたことを思い出して全て人にやってもらうのではなく、自分でできることをしながら生活していきたい。

・下坂さんは「普通の人と変わらない」という言葉はあまり好きではないとおっしゃっていました。その理由として、認知症が理解されにくいからです。「普通の人と変わらないからできる」や、「重度の認知症と比べたら普通の人」と言われるが、重度の方もはじめは軽度だった、何も変わらない。実際のお話を聞くことで改めて、認知症になってからの大変さ、苦しさ、できる、できないことなど、色々知ることができるとてもいい機会になりました。

・偏見がなくなり、社会に支えてもらうのではなく、共生できる社会になるように認知症に対する理解が深まり、広がればいいなと思います。