4月10日午後、本校体育館で第51回入学式を行いました。
好天にも恵まれ、また3年ぶりに16名の来賓の方にもお越しいただきました。
多くの方に見守られながら、51回生の高校生活が晴れやかにスタートしました。
これから3年間、どうぞよろしくお願いいたします。
~校長式辞 全文~
春暖かく、花咲き誇る今日の日に、猪名川町長 岡本 信司様、猪名川町議会議長 中島 孝雄様、兵庫県議会議員 北上 哲仁様、PTA会長 榮居 めぐみ様、同窓会長 上神 善太郎様をはじめ、多くの来賓の皆様にご出席いただく中、兵庫県立猪名川高等学校第51回入学式を挙行できることを大変嬉しく思います。また、公私ともご多忙の中、ご出席いただきましたご来賓の皆様方には、高いところからではございますが、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、先程入学許可をいたしました160名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。そして猪名川高校職員生徒一同、心よりみなさんを歓迎いたします。
この猪名川高校は、昭和50年の開校以来、常に地域と共に歩みつつ、生徒の皆さんの可能性を伸ばし、成長を支え、よりよい社会人としてたくましく歩む生徒を育てる学校としてこれまで歩んで参りました。その間、オーストラリアバララット市にあるマウント・クリア校と姉妹校提携を結んだり、県立こやの里特別支援学校分教室を設置したりするなどして、様々な立場の人たちとの交流と相互理解に積極的に取り組んで参りました。また、文部科学省からの指定を受けて高校での道徳教育の実施に関する研究開発を行ったり、当時全国的にも珍しかった普通科高校におけるインターンシップの完全実施などを通して、現在の新教育課程につながる新たな教育活動にも積極的に取り組んで参りました。一方、日常的な教育活動におきましても、基礎基本を充実させ確かな学力を身につけるための授業の展開や、生徒一人一人に寄り添った進路指導など、生徒がより良く育つために必要な援助を常に行って参りました。さらには、本校の特色類型である教育コミュニケーション類型を中心とした、地域や近隣の小・中学校等におけるボランティア活動や、猪名川町にて行われる各種の催しへの参加など、地域とともに歩む学校としてその存在感を高めて参りました。もちろん、このような取り組みは、猪名川町からのご支援の中、生徒たちが地域において活躍できる場を提供して頂いているおかげだと思っています。新入生の皆さんは、そのような歴史を持つ猪名川高校でこれから学んでいけることを、ぜひ誇りに思って頂きたいと思います。
ところで、新入生の皆さんは高校生活にどのような期待を持って入学してきましたか。自分の進路実現のため勉学に励もうと思っている人、様々な運動部・文化部などで大いに活躍したいと思っている人、中学時代までとは異なる人間関係の中で自分を高めていきたいと思っている人など、いろいろな期待を持たれていることかと思います。また期待だけではなく、高校生活にいくらかの不安を抱えている人もいることでしょう。そのような新入生の皆さんに、私が是非ともお願いしたいことがあります。それは、高校生活における様々な人との出会いを大切にしてほしい、ということです。安土桃山時代の茶人である千利休は「小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもあります。」という言葉を残しています。新たな友達、新たな先輩、そして新たな先生たち、そのような人々との出会いを大切にすることが、皆さんに取ってのかけがえのない経験となり、皆さんを一歩も二歩も成長させることに必ずやつながるはずです。どうか猪名川高校での様々な出会いを大切にし、充実した高校生活を送っていってください。
保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。これからはこの猪名川高校で皆様の大切なお子様たちをお預かりすることとなります。ただ、子供たちのよりよい成長のためには、周りの大人たちの適切な支えが必要となります。つまり、学校とご家庭、地域とが一体となって子供たちを育てていくことがとても大切になります。これからは我々教職員と保護者の皆様とが協力して、お子様たちを見守り育んでいきたいと思います。そのために、猪名川高校に対する様々なご支援と、学校とのさらなる連携を是非ともお願いいたします。
最後になりますが、新入生の皆さんが、この猪名川高等学校で充実した高校生活を送りつつ、自らの可能性を大きく伸ばしてくれることを祈念し、式辞といたします。
令和5年4月10日
兵庫県立猪名川高等学校
校長 池信 宏之