新学期説明会(4月8日午前)
新学期が始まりましたが、昨日の緊急事態宣言を受けて5月6日までの休校が決まっています。始業式はできませんでしたが、今後の休校期間についての連絡等のため、2・3年生が登校して、新学期の説明会を行いました。
生徒は教室でこの春、新着任されました橿千種(かしちぐさ)校長先生からのお話を放送で聞きました。
以下、校長先生の新学期生徒に寄せられましたメッセージです。
生徒のみなさんへ
新しく着任した校長の橿 千種といいます。どうぞよろしくお願いします。
本来なら体育館にて全員集まって着任式、始業式を行う予定でしたが、危険回避のために中止とし、代わりにこのような形でみなさんに挨拶することとなりました。
皆さんに直接対面して挨拶できないことはとても残念に思っています。
今年度は着任式だけでなく離任式も中止となりましたので、皆さんの手元に、新着任、並びに離任された先生方や職員のみなさんの一覧表を配りました。確認しておいてください。
さて、本日、新年度を始めるにあたり、皆さんに強く伝えたいことがあります。
それは、「いのちと、将来を大切にしてほしい」ということです。
私は昨年、大事な家族を肺炎で失いました。新型コロナウイルス肺炎ではありませんでしたが、当日も、笑顔で話して、シャンプーのいい香りも漂わせて、普通に友達とラインをしていたひとが、みるみる呼吸が苦しくなって、息ができなくなって、呼吸が止まりました。二度と目を開けて、笑ってくれることはありませんでした。本人も死んだことに気づいてないかもしれない。家族も、友人や仲間も、いまだにその死を受け止めきれないでいます。
皆さんや、皆さんのご家族、友達や仲間に、決してそんな思いはしてほしくありません。
今後の学校生活、日常生活について、今日のホームルームで確認をしていきます。しっかり聞いてください。最悪の事態を回避するために、わたしたちは、今、行動様式を変えていく必要があります。
あなた自身のいのちと健康、周囲の大事なひとのいのちと健康を守ることが、今のあなたの使命です。自分でしっかり考え、判断して、行動していきましょう。
同時に、皆さんは、皆さんの将来についても大切に考え、行動していってください。
もう春休みは終わりました。本来なら、学校生活で、授業やホームルーム、部活動を通して、さまざまなことを学び、将来に向けて力をつけていく時期です。
長い目で見た時に、社会人として21世紀の社会を生きていくために、その前段階としての進学や就職のために、求められる力、学力の水準は、今回のことがあっても変わるものではありません。将来に向けて、皆さんが、この時期にも学力を伸ばしていけるよう、学校としても工夫をし、支援をしていきますので、しっかり取り組んでいってください。
新型コロナウイルスから、いのちだけでなく、自分の将来も守ってください。
臨時休業が長期化していく中で、不安なこと、心配なことも増えてくるかと思います。
その時は、遠慮せず、担任の先生や部活動の顧問の先生など、先生たちに相談をしてください。みなさんを守り、みなさんのいのちと将来を大切にすることが、私たちの仕事です。
校訓「自律 敬愛 協調 創造」を具体的に行動で示すことが今こそ求められています。
「いのちと、将来を大切にしよう」を合言葉に、共に、戦っていきましょう。