生徒の皆さんへ(3.10)
「高校生にできること」
国内のほとんどの小中高の学校が休校となり、多くのイベントやスポーツの大会が自粛を余儀なくされ、飲食業や観光業をはじめ経済界も大打撃を受けています。まさに歴史上経験したことのない国難となっています。このような状況を皆で力を合わせて乗り越えていかなければなりません。
学校は小学校も中学校も高等学校も一律に休校措置が取られています。しかしこの期間、小学生と高校生が同じような過ごし方をしていていいでしょうか?言うまでもなく小学生に比べて高校生は「できること」が格段に多くあります。もちろん将来のために勉学に励むことも大切ですが、「他人のために役に立つ」ことにも目を向けてもらいたいものです。本当の幸せとは人を喜ばせることによって得られるものです。
東日本大震災の際にも日本の若者が国難に立ち向かいました。コンビニの募金箱では金髪にピアスの若い男性が友人に「ゲームなんていつでも買えるからな」と話しながら一万円札を数枚入れたり、ある小さな子供がお菓子を買うために並んでいて、レジ手前でそのお金を募金箱に入れてお菓子を戻しに行ったりといった逸話がありました。また避難所では、うろたえる老人に「大丈夫、大人になったら僕らが元に戻すから」と励ました高校生もいたようです。
そして、各地の献血施設は被災地の方のために長蛇の列ができたのです。行列ができるといえば大抵が私欲のためだと思います。本当に日本人には「利他の心」が根づいていると、世界の人たちが賞賛したものです。君たちができる「他人のために役に立つ」ことの一つが献血です。今、全国的に献血者数が減り血液の在庫不足が深刻なのは知っていますか?献血は16歳以上という条件があるため小中学生にはできません。今こそ全国の高校生が立ち上がる時ではないでしょうか。 (いかきた)