コープこうべ住吉事務所において、本校グローバルリサーチⅠ受講者(1年)2名がユニセフ・南スーダン現地報告会に参加し、南スーダン事務所モニタリング評価担当官 幸村真希さんからお話を伺いました。南スーダンがどのような国なのか、政治・社会・経済的状況はどうなっているのかといった南スーダンの概要や、紛争が子どもに与える影響、ユニセフの人道支援活動等についてお話しいただきました。また、報告会終了後、生徒たちは幸村さんに直接質問し、疑問点等について深く知ることができました。
〈生徒の感想〉
南スーダンの現状について知ることができたのが一番良かったと思う。今までは国名やだいたいの位置しか知らず、ただ単に「治安の悪い国」というイメージしかなかった。今日のお話では、そういったことの詳細がわかった。また、衛生、教育、和平など、様々な場面で活躍するUNICEFの活動によって救われている人が多くいることがわかった。紛争地域で支援する人々の勇気を感じた。講演会後、個人的に、日本で報道されていた南スーダンでの駆けつけ警護について幸村さんに現状を聞かせていただいた。インフラ整備などでの自衛隊活動はもちろん、治安維持にも多く携わっているらしい。多くは若者だそうだ。「日本の国益と、南スーダンの国益を両方守らないといけないので大変だ」と教えてくれた。駆けつけ警護によって死者を出せば無意味だと僕は思う。これ以外の方法で治安維持に加われる方法を考えたい。発展途上国の課題について考えさせられた1日だった。
2013年に、南スーダンは、二度の内戦を経てスーダンから分離独立しました。しかし、その後も断続的に戦闘が発生するなどして、多くの人々が難民になるという事態が起きています。ユニセフ南スーダン事務所に勤務されていた幸村真希さんが、南スーダンの社会状況や子どもの教育の現状などを話してくださいました。今回の報告会で印象に残ったのは、ユニセフの人道支援活動で大切なことです。必ず活動を行う国の政府に許可を得たうえで支援する、ということと、政府と反政府、民族の違いなどとは関係なく支援する、ということの二つです。しかし、現地では援助従事者へのハラスメントや支援の妨害が実際に起きるそうです。私は、上に書いた二つのことを守らなければ、人道支援は成り立たなくなるだろうと思いました。最後に、ユニセフの人道支援活動に携わる幸村さんの思いを聞くことができました。「もしその国で内戦が起こっていたとしても、それは大人たちが始めたことであって、子どもたちには何の罪もない。」と幸村さんは話してくださいました。