本校会議室において、本校未来創造コース2期生(2年)理系選択者を対象に、神戸大学大学院理学研究科准教授 大堺利行氏をお招きし、「常識(Common Knowledge)を疑おう!」というテーマで講義をしていただきました。多くの科学的発見は常識を否定することから始まるという科学の歴史をもとに、“地球温暖化は本当なのか”を様々な科学的データから検証した結果を説明していただきました。気温の上昇、海面水位の上昇、二酸化炭素濃度の増大、これらの現象は地球温暖化の結果、あるいは要因であると一概に決められないということがわかり、常識を疑うことも必要であると学ぶことができました。最後の質疑応答の時間では、生徒だけでなく教員からも多くの質問がありました。
〈生徒の感想〉
1.今回の学習で興味関心を持った点
2.今回の学習で為になった点
3.今回の学習から見つかった課題
1.地球温暖化は進んでいないということ。地盤沈下で海面が低くなったり、氷河が溶けても海面は上昇しないので、地球温暖化が原因だといわれていることはあまり関係がないこと。
2.常識を疑うことは大切だと大堺先生の話を聞いて思いました。
3.メディアによってその問題を大げさに言っていることがあるので、すべてをうのみにしてはいけないなと思いました。
2.ある問題について、ピンポイントで研究をするのではなく、広く見てすることが大切であるということ。常識や定義は疑うことを前提とすること。
3.いいかんじに質問をできるようにすること。ニュースとか新聞をぼーっと見ずに、気になったら自分でも調べるようにする。
1.地軸が周期的に動いていること。海水の温度が上がったことで、二酸化炭素がでてきたこと。
2.常識を疑うというのは、とても難しいことだけど、いろんなことが見えてくるということ。
3.いろんな知識を組み合わせて、論理的に考え、自分なりの答えを導き出す力。
1.自分が思っていたよりも地球温暖化が起きていると信じている人が多かったこと。現在、間氷期が終わりかけで寒冷化しているというのが常識だと思っていた。食糧問題が深刻になるので、日本ももっと大きく対策したらいいと思う。
2.「常識を疑え」とあって、初めはどういうことか理解できなかったけれど、単に常識を疑うだけではなく、自分の常識と相手の常識が違うことを知ることで、新しい発見が得られるとわかった。