平成28年6月23日 グローバルリサーチⅡ 「ダイバーシティ研究所」

一般財団法人ダイバーシティ研究所において、本校グローバルリサーチⅡ受講者の2名が、同代表理事の田村太郎氏と同理事の山本千恵氏、同研究院の阿山恭正氏からお話をいただきました。生徒が作成したポスターによる研究の要旨の説明のあと、同研究所の方々からダイバーシティの背景や現状、同研究所で行われた「企業のダイバーシティ度調査」について説明をしていただきました。

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〈生徒の感想〉

ダイバーシティ研究所で、私が学んだのは以下の内容だ。まず、「トップダウンとボトムアップ」について、市場の要請でトップ層はダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をせざるをえず、ボトム層も、男女協働にあたってD&Iを推進している。しかし、トップとボトムに挟まれた中間層の意識が低いから、改善しないといけないことがわかった。また、今日本は女性問題が中心となっているが、震災で被災された人々へのスピーディーな対応、高齢者でも働きやすくするためのユニバーサルデザインの使用が必要であることも分かった。研究所の方々は、知識が豊富でこれまでに色々な人々と話してきたことが伝わってきて、驚いた。自分が企業におけるダイバーシティ全体の、はじめ(募集など)、中(育児休暇取得など)、終わり(昇進、役員構成など)のどこを中心に調べていくか、明確にする必要があると感じた。

今回のフィールドワークでは、次のことがわかりました。神戸は外国人が住みやすい環境のため、外資系企業が集まりやすく、リサーチした当時はダイバーシティの最先端にいたこと。企業間取引(B to B)の企業は銀行、建設、メディアなど、まだまだ取り組みが遅れており、理想は企業から一般消費者向け(B to C)であること。日本のダイバーシティは女性活用に偏りがちで、女性には取り組みが多くなってきているので、男性を重視していくべきだということ。1980年代ごろの教育を受けてきた人は若者との考えのズレがある。中間で働く人のズレをいかに改善するかが1番の課題であること。「男女ともに会社で頑張る」が今の社会で重視されがちだが、そうではなく「誰もが地域・社会で活躍できる」が理想であること。自分たちが研究してきたことをもとに話を聞くことで興味、関心がいつもより高まりました。今回の話を聞いてインターネットではなく人と人との会話が必要だと思いました。今後の研究に生かしていきたいです。

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