平成28年5月18日 創造応用ⅠL 講義「日本の難民受け入れの現状と課題」

本校HR教室において、本校未来創造コース2期生(2年)文系選択者を対象に、難民事業本部 中尾秀一氏をお招きし、「難民」をテーマに講義を行っていただきました。初めに、「難民」の定義という根本的な部分について説明して頂きました。その後、「難民」の中でも特に兵庫県で生活されているベトナム人難民の方々の現状と課題について、クイズなどを用いながらお話して頂きました。

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生徒の中には、「難民」をテーマに研究をしている生徒や7月末のベトナム研修旅行に参加する生徒もいるので大変参考になりました。

〈生徒の感想〉

難民の人たちにとって、世界の国々と比べて日本があまり人気がないというのは驚いた。日本は環境もいいほうだと思うし、人気だと思っていたのでショックだった。中尾先生の説明のなかで、日本の人気がない理由として、「日本の社会が外国人を住みにくくしている」というのがあった。このことは1年生のときに講義して頂いた際の説明にもあったので、難民を受け入れるならまず日本社会がしっかりとした受け入れ体制をつくるべきだと思った。日本とは逆に人気のある国としてドイツが挙げられていた。短めの説明だったけど、人気があるというだけあって、受け入れの体制ができていたり、2世のための教育制度まであってすごいと思った。今回お話を聞いてとても難民についての関心が高まった。

難民問題は最近よくニュースなどに取りあげられる深刻な問題の1つです。日本は受け入れている人数が少なく、これからどうしていくのか注目を集めています。受け入れ人数が少ない理由の1つに申請者数が少ないということがある、とのことでした。日本は安全な国としても有名なので、私は、申請者数は多いが、日本が受け入れに消極的なだけだと思っていました。だから、日本が外国人にとって住みにくい、不人気な国と聞いたときは驚きました。日本人が彼らを外国人であるという理由だけで差別しているというのが現状です。これからいつまで続くかわからない難民問題を日本はもっと大きな問題と捉え、外国人にとって住みやすい国をつくっていく必要があります。

 

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