平成27年7月22日グローバルリサーチ FW「難民を受け入れる」

神戸市青少年会館において、未来創造コース1期生(2年)2名とグローバルリサーチ受講生(1・2年)13名が、アジア福祉教育財団難民事業本部・神戸YMCA主催「難民ワークショップ2015」に参加しました。今回は「難民を受け入れる」というテーマで日本の難民受け入れについて討議形式で考えました。以下は生徒の感想です。

今回は討論会形式で進めていきました。私は元々「難民の受け入れをもっと行うべき」という意見に賛成だったので反対意見はあまり浮かんでこないだろうなと思っていました。しかし、デメリットとして考えると「難民の人に良い環境を与えることが難しい「認定するのに莫大なお金や時間がかかる」などが浮かび上がりました。私は3回のセミナーに参加して「早く難民の人々を助けてあげなければいけない」という気持ちは十分にあるけれど、うまく言葉にして表現できないというもどかしさも感じました。難民についての問題は、日本だけでは決して解決できないと思います。世界で難民支援を行っている国と協力して豊富な知識や実践力を身につけていくことが大切になってくると思います。今、高校生の私たちにできることは、もっと勉強して今の現状をよく知り難民の立場に立ち、気持ちを想像してみることだと思います。もしこれからもこういう機会があるなら、できる限りたくさん参加していき、知識や思考力を養っていきたいです。

難民キャンプ最後の授業は、いままでの難民キャンプで得た知識を使って話し合いをすることができました。難民を実際これから受け入れ人数を増やすことについて私はNOのグループになってその時に難民を受け入れするにはまだ多くの問題があることが分かりました。まず、難民への知識が少ないこと。日本人の中でも生活が不安定な人がいること。国の財政が赤字なこと。労働目的の外国人がいること。このような問題を解決しなければならないということも分かりました。先進国の多くの国は難民を年間でたくさん受け入れしているが日本は数十人なので早く問題を解決して日本も多くの難民を受け入れるべきだと思いました。

私自身は日本の難民受け入れに対して「Yes」派だったので「No」派として議論・主張することになって少し悩みました。でも、そのおかげで双方の立場から同じ物事についてしっかり考えることができ、理解を深められたと思います。それだけでなく、「No」派として難民受け入れに反対できる材料を集めていく過程で難民受け入れにはまだまだ私が考えていた以上に高い壁がたくさん残っているんだということに気付かされました。私は難民受け入れの課題と言われても財政的ことしか浮かばなかったけれど日本人の難民への理解不足や、就学・雇用問題、大量の偽装申請、未熟な法整備…など、話し始めたらきりなく意見が出て、私自身が「Yes」派であることに変わりはないけれど、もっと深くかつ多面的にこの問題をとらえられるようになりたいと思います。

話し合いの前半、なかなか意見が出ず、しんとしてしまった時、一般の女性の方が、端から順番に意見を言おうと提案されて、実際様々な意見も出たし、一度声を出したせいかその後意見が出やすくなってきて、どうしても意見が出ない時は、最初無理にでも出してみるのも大切なのかなぁと思いました。

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