平成27年7月21日ベトナム研修旅行事前学習FW 「中央市場、神戸医療産業都市」

ベトナム研修旅行事前学習として、中央市場と神戸キメックセンタービル(KIMEC)、日本冷凍食品協会関西事業所にコース1期生の生徒15名がフィールドワークに行きました。この学習は本校のSGH事業と大阪大学グローバルコラボセンターのさくらサイエンス事業の合同学習で、ベトナムからハノイ国家大学附属科学技術高校生徒4名とレイ・ホン・フォン高校(ホーチミン)生徒4名も参加しました。中央市場では神戸産業振興局中央卸売市場運営本部本場 管理係長 西川定氏から衛生管理や品質検査体制などについて、KIMECでは神戸市企画調整局医療産業都市・企業誘致推進本部 担当課長 浅川一哉氏からKBIC神戸医療産業都市の現状について、日本冷凍食品協会関西事業所では所長の堀英夫氏から冷凍食品(輸入を含む)の品質検査体制について説明をしていただきました。専門的な内容について、日本語・英語・ベトナム語が飛び交い非常に充実した1日となりました。以下は生徒の感想です。

IMG_6255 IMG_6266 IMG_6272 IMG_6283

今日は、日本に来ているベトナムの高校生との交流を兼ねた学習。午前にまず訪れたのは、神戸中央卸売市場本場。小中学校が見学に来ることもままあるそうなのだが、私にとっては初めての機会となった。基本的には知識としてあったもので、特段新しい発見は無かったが、日本での食品流通のしくみを改めて理解するとともに、直で見ることで文字の上での知識を生きた知識に昇華させることができたと思う。また、ベトナムの高校生の方々は、それらの話を非常に熱心に聞き、考え、その頭の中は疑問で埋め尽くされているようだった。感心すると共に、学ぶということの根底に流れる大切なものを再確認できた気がする。

IMG_6306 IMG_6317 IMG_6321 IMG_6330

中央卸売市場でベトナムの高校生と合流し、まず最初に行ったのは魚や野菜などの加工やせりが行われている場所です。今回はその現場を見ることはできませんでしたが、商品のせりの様子、冷却保存の仕方、下水処理の仕方等細かく教えていただきました。また、理化学研究所や細菌検査室等を訪れ、食品の安全性を守る仕組みについて教えていただきました。今回学んだことを忘れず、ベトナムでの食品衛生事情と照らし合わせられるようにしておきたいと思います。

三宮でベトナムの高校生とグループでお昼ご飯を食べたあと、ポートアイランドにあるKBIC神戸医療産業都市についての講義を英語で受けた。ポートアイランドにたくさんの企業や機関が集まって研究をしていて、それが日本で1番規模が大きいことがわかった。展望台から見下ろす景観は見事なものだった。その後、JFFIC日本冷凍食品検査協会の関西事業所で講義を受け、見学した。この施設では厳格な温度管理のもと輸入された冷凍食品の安全検査を行っている。検査室に入るときも菌が入ったりしないような仕組みになっていた。日本の食の安全はこうして保たれているのだなと感じた。

IMG_6327 IMG_6338 IMG_6348 IMG_6369

KBICについてもともとポートアイランドに医療施設があることは知っていたが、それが一つのプロジェクトに基づくもので、これほど多く、先進的な研究施設が立ち並んでいることは驚きだった。スパコンを軍事目的で使用するアメリカや中国と比較して、人々の暮らしの発展に尽力している「京」は改めてすごいなと思った。冷凍食品検査協会では、午前に見学した衛生管理室と共通した点で吸気口があり、有害物質を吸わないようになっているのが印象的だった。微生物検査室で、徹底して菌を混入させないという工夫に、少しやり過ぎでは?とわずかに呆れつつ、日本食品の品質が食品工場だけでなく、検査機関の徹底からも生まれるものなんだと感動した。「ISO/IEC17025認定」を各所で主張していたが、この資格は検査所の技術などに付けられる認定証で、検査所が認定を掲げるのが何故かよくわかった。東京で専門機関を訪問した際にも大変な驚きと感動を覚えたものだが、神戸にも劣らない施設があるのがとても誇らしかった。

カテゴリー: SGH(コース1期生), 未来創造コース1期生   パーマリンク

コメントは受け付けていません。