関西学院大学中央講堂において、関西学院大学高大接続プロジェクト「マラウイ共和国行政官との懇談会」にグローバルリサーチ1年生の生徒15名が参加しました。まずはじめにマラウイ共和国について簡単な紹介があり、その後行政官の方々との交流を行いました。英語での質疑応答で苦心しましたが、日本とマラウイの文化や政治経済の違い、日本との結びつきなどについてお話をしていただきました。以下は生徒の感想です。
今回、マラウイの方々とお会いし、話したり話を聞いたりして思ったことは、もっと英語をつけたいということです。通訳さんがいてくれたおかげで今回はあらかたの内容は理解できました。しかし自分の英語力が至らないせいでせっかく話して下さっていることの意味が分からず、聞きとれない面も多かったです。このような場での経験を重ね、よりよい英語力を身につけたいです。今回話して頂いたのは、マラウイについて、そしてマラウイの今後の経済発展についてです。マラウイではまだ開発ができていないために暮らしの中にも困難な点が出てきてしまっています。石原さんの話ではちゃんとした会計士がいないからだとおっしゃっていました。今回の講義を通し、初めて“会計士”という職業の重要性を感じました。今後マラウイ、そして日本が発達していくためには我々にはより細かくより詳しい会計や経済的知識が必要とされていることに対し私は非常に大きな関心を持ちました。会計という仕事の難しさ、そして面白さをかいま見たような気がしました。お金の使い方はどんなテストなどよりも難しいように思います。しかしながらその有効な使い方、活用の仕方を模索してみたいです。
今回の交流会で学んだことは、一番はやはりマラウイの人のあたたかさだ。マラウイの人は、とにかくたくさん笑っていて良いなと思った。交流会ではマラウイの日本との文化の違いや、おすすめの観光地を教えてもらうこともできた。マラウイの深刻な問題になっていると言っていたことが2つあった。1つ目は十分なエネルギーがないということ。2つ目は病院が少なく、医者や看護師も少ないということ。1つ目の問題に対し、マラウイの人がおっしゃっていたのは、やはり水力発電が足りないということだった。私も水の大切さを改めて知れた。水力発電を活発にするために私たちが何をすべきか考えていきたいと思う。2つ目の問題に対してはこのような問題があるため必要な時に医療を受けられず死んでしまう人がたくさんいるそうだ。日本であれば延命治療などのできるだけ長く生かせてあげられるようなものもあるのに、治療を受けることすらできないのは同じ人間なのに不公平だと思う。なぜマラウイに医者が少ないのか、調べてみようと思う。
今日のフィールドワークを受けて、自分なりに考察した。①水力発電の数を増やすためには?⇒予想建設コストが高価なため建設できない→国にお金が足りないのか?②医療水準の低さの原因⇒①と同じで病院を設立するお金や、医学を学べる環境が少ない→やはり国にお金が足りないのか?と考えた。調べてみるとマラウイは医者一人に対し人口5万人という世界最低の水準だった。看護師もやはり定員充足率は25%しかなかった。国連の人たちがそういう人を救うため井戸を掘っている。私たちができることであれば、やはりこういう状況をたくさんの人に知ってもらい、フェアトレードを広げたりする活動を行うべきだと思う。
英語で質問などが全然できなくて自分の英語力不足に加えて、何か考えても言葉として出せない自分への自信の無さもよく表れてしまったと思います。ですので、言いたいことを言葉にするためにも、それを口にする自信にするためにももっと単語力からしっかり身に付けていきたいと思いました。学生がいても教師、設備がない、水があってもきれいにする技術がないなど、せっかくの人材や資源をあまり生かせていない印象を受けました。また、マラウイの人が日本に来たら、そういう技術を利用している施設を案内してもいいだろうという話を聞いて、もし私が見ても、たしかに所見ならおもしろいと感じるだろうけど、そこまでの衝撃や新鮮さがあるとは思えなくて、絶対いわゆる観光名所ばかり案内したと思うけど、自分にとってそうではなくてもマラウイの方にとって興味があることもあるんだ、わざわざ遠いマラウイから日本に来て求めているのは私が求める風景とはきっと違うんだ、ということに気付きました。