本校第一STEAM ROOMにおいて、普通科グローバルリサーチⅠ受講者(1年)15名を対象に、三ッ星ベルト株式会社人事部長倉本信二氏に来校していただき、「地元企業の海外進出の現状とSDGsの取組」をテーマに講義をしていただいた。三ッ星ベルトは、本校所在地の神戸市長田区を代表するゴム産業のメーカーです。今回は、長田のゴム産業の歴史から始まり、企業紹介、海外展開とサプライチェーン、SDGsに関する取組みについて講義をしていただいた。生徒はアジア・ヨーロッパ・北米に工場や販売拠点をもつ三ッ星ベルトの強みを理解するとともに、メーカーのSDGsの取組みについて知ることができた。ESG(環境、社会、企業統治)の観点から三ツ星ベルトのあり方を学んだあと、「ダイバーシティ」をテーマに三ツ星ベルトの取組みについて意見や提案を行うワークショップを行った。
〈生徒感想〉
まず一番驚いたのは今では様々なところに使用されているゴムの産業発祥地の一つが長田であるということです。発達していった理由として挙げられていたのがマッチ産業の衰退や、神戸港との関わりでしたが、様々な状況や環境が整ってこそ産業が発達していくのだなと思いました。また、不況で売り上げが落ちてもV字回復しており、回復しにくい状況で業務形態などにおいて工夫を重ねる、柔軟かつ斬新な考えが必要とされるのだなと思いました。
倉本さんがお話の最後に、メーカーに勤めている中でのいちばんの喜びは自分たちで作ったものや売ったものを目にすることができることだとおっしゃっていたことが印象に残っています。また、三ツ星ベルトの福利厚生がとても充実していたことも印象的でした。「お星さま休暇」や「メモリアル休暇」など魅力的な休暇制度もたくさんあっていいなと思いました。他には会社の業績のところで、業績が落ちてもすぐにV字回復するというのをみて素直にすごいなと思いました。
CSR、SDGs、ESGなどにどれだけ積極的に取り組んでいるかが企業にとって重要視される部分であると学んだ。そのため、将来就職する企業を考える際に、その企業がどのような取り組みを行っているかという部分にもしっかり目を向けたいと思った。また、自分のイメージだけで選択肢を狭めてしまうのではなく、しっかりいろんな企業のことについて調べて、自分に合った職業を選択していくことができたらいいなと思った。