令和3年4月4日・5日 第五回高校模擬国連東海大会

オンラインで海陽中等教育学校・県立岐阜高等学校・名古屋高等学校主催「第五回高校模擬国連東海大会」が開催され、本校普通科グローバルリサーチ受講生(2年)1名と創造科学科5期生(2年)1名が参加した。本大会は、東海地方の高校生が各校2人1組となり、実際の国連での会議をイメージしながら、各国の大使として熱い議論を交わすというもので、今年はオンライン開催のため、全国に参加者を募り、本校生は「上級者議場」に参加した。会議において生徒は日本大使を務めた。今回の国連総会 本会議(United Nations General Assembly Plenary Session) の「薬物犯罪の防止”Prevention of drug crime”」を議題とし、①薬物犯罪防止のための具体的政策・取り組み、②薬物の輸出入規制についてという2つの論点についての話し合いが行われた。議場では、似た考えを持つ国同士で集まり、各グループ毎に成果文書を残すべく活発な交渉が交わされた。本校生はスピートをこなし、積極的に色々なグループと意見交換をし、決議に自分達が考えた文言を残すという成果もあげた。

〈生徒感想〉

今回の模擬国連東海大会は昨年の全日本での悔しさを晴らしたく、勢いで応募したものでした。部活と勉強、「創造基礎」の発表用意など既に予定が詰まっている中「模擬国連」という大変なものを入れてしまい準備段階から後悔することがありました。ただ、忙しい分事前に計画を立てる、効率よく作業をするなど工夫して乗り切ることができました。多くの参加者が模擬国連部に所属し日常的に模擬国連に触れている中、経験が少ない私たちは入念な準備を行わなければついていけません。今回のPPP(Position and Policy Paper)作成の際は特に「交渉の軸」となりそうな点に注意を払いながら情報収集を行いました。今までよりも入念に準備を行い迎えた大会本番。達成できたことが3つあります。まず、自分たちで作成した文言を文書の中に入れることができたこと。次にMC(Moderated Caucus)で発言することができたこと。そして外交を派遣し、議場全体の把握をできたことです。これらは今までの会議と比べると大きな進歩であるといえます。しかし、グループのリーダーとして文書編集を行なっている大使や、ペア連携を巧みに行い議場全体を動かしている大使などを見て、まだまだ成長できると感じました。他の大会にも参加し、今まで以上に勉強して、文書の編集やグループリーダーなど高度な役を担えるようになりたいです。

今回、模擬国連を通してよかった点は、事前に決めた「二日間で最低10回発言をする」という目標を達成できたことです。参加するのが1回目ということもあり、事前準備では私はタイムキーパーをすることを決めていましたが、結果的に見ると、1日目からタイムキーパーをするとともに外交にも行くことができたのでよかったです。また、二日目には外交会議にも出席し、自国の意見をきちんと伝えることができたので、初回にしては十分な仕事ができたと思っています。しかし、改善する点もありました。それは、事前学習で自国だけではなく他の参加国の状況や要望をもっと理解しておくことです。今回受賞された大使たちは皆、これらを完全に理解していたので、WP(Working Paper)やDR(Draft Resolution)を作る際に先回りして素早くまとめていました。模擬国連に参加できたことは私にとってとても良い経験になったと思います。今回参加してわかったことは、模擬国連に参加している高校生はほとんどが私立の生徒で、公立の高校生はそもそも参加する機会がないということです。まずは友達に模擬国連という存在を伝えていきたいと思います。

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