令和3年3月24日DXスタートアップ研修

 普通科グローバルリサーチ受講生(1年)3名と創造科学科4期生(2年)4名を対象に、「DXスタートアップ研修」を実施した。前半はDXの事例として「クラウドオフィスRISA」の体験と創業者の株式会社OPSION 深野崇社長から講義を受けた。初めに、RISAにログインし、仮想空間内つくられたオフィスに、各自で設定したアバターで入った。RISA操作説明とテレワークの現状、テレワークで起きる問題点とRISAによる解決について紹介をしていただいた。続いて、深野社長から「仮想空間の再定義-RISAの開発-」というテーマで、自身の経歴を振り返りながら、起業に向かう姿勢についてお話をしていただいた。また、実際に起業するにあたり、課題設定と仮説、その検証というプロセスを通して事業内容を明確にしていくことの大切さも教えていただいた。RISAについては、オンラインでのコミュニケーションにおいて、相手の状況を「見える化」することにより、より円滑に仕事を進めることを目指したとのことであった。

 後半は、BBT大学の斎藤先生から、「ワクワクしながら、新しい事業を考えよう!」というテーマで、初めにご自身の経歴を踏まえながら「ユニコーン」((時価総額10億ドル超の未上場ベンチャー)を目指す経営スタイルから「ゼブラ」(持続可能な成長の目指す スモールカンパニー)型の企業を目指すにいたったことについてお話があった。続いて、「セルフ・コンコーダント・ゴール」(真の欲求に基づいた目標)を考えるために、問いを立てるワークショップを行った。次に、問いを掛け合わせてアイデアを考えた。ワークショップはチームdotのメンバー7名がファシリテーターとなり、本校生徒からアイデアを引き出していった。そして、生徒が考えたアイデアを発表し、斎藤先生からコメントをいただいた。  最後に、本日の研修の締めくくりとして、実際に起業するにあたり、どのような支援を得ることができるのかを知るために、神戸市役所の武田課長から「神戸市スタートアップ支援事業について」というテーマで、神戸市が行っている具体的な支援について講義をしていただいた。

〈生徒感想〉

もともと起業に対してリスクがあり、失敗したら人生が終わりみたいなイメージをもっていましたので、深野さんが「やればできる。なんとかなる。長期間で見ると安定」とおっしゃっていてびっくりしました。私なんて起業向いてない人間だろうなと少し諦めていたので、今回の研修で身近に感じることができ良かったです。また、RISA について事前に調べていたつもりでしたが、zoom との違いやニーズなど根本的なことをわかっていなかったので、物事をもっと詳しくみれるようにしたいです。

起業はリスクが高いというイメージを持っていましたが、失敗も含めてたくさんの経験をすることができ、様々な人とつながることができるなどの理由から、結果的には得る利益の方が大きく、ある意味安定しているということが、一般的に持たれている先入観とは異なり、とても印象的でした。

今回の研修では仮想オフィスツール”RISA”や、ワークショップなど、自分が今まで経験したことのないことに触れることができました。その他にも深野社長や斎藤先生のお話を聞いていて、前に進む勇気だけでなくじっくり考える集中力と精神力が重要だと感じました。私はこの研修を受けるまで、チャレンジ精神や行動力ばかりに注目していましたが、止まる勇気を持つことが目的達成の近道になるというのははじめての発見でした。新型コロナによる外出自粛前の研修とは違い、オンラインでの開催となりましたがオンラインでしか楽しめないコンテンツもあり、リアルにも負けない研修内容で楽しかったです。オンライン、リアルのいいところを使い分けることでこんな面白いものになるんだなと思いました。

私はハッピーイノベーションの講義が特に印象に残りました。とても難しいところではありましたが、ワクワクが広がっていく内容で時間が足りないなと感じるほどでした。まだまだ考えが浅いところが多かったのでぜひ、またdotの皆さんと考えたいと強く思いました。

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