令和2年12月3日KOBE研修医療分野「髙橋政代氏講義」ほか

キメックセンタービル10階会議室において、普通科グローバルリサーチ受講生(1年)13名と創造科学科5期生(1年)7名を対象にKOBE研修医療分野を実施した。はじめに、展望室に移動して公益財団法人神戸医療産業都市推進機構クラスター推進センター都市運営・広報課の井上千浩サイエンス・コミュニケーターからポートアイランド2期の医療・バイオ・情報クラスターについて説明をしていただいた。次に、国際くらしの医療館・神戸に移動し、歯髄移植治療や最先端の医療機器について学習した。そして会場に戻り、公益財団法人NEXT VISIONの山田千佳子事務局長から事前学習のふりかえりをもとに講義をしていただいた。最後に株式会社ビジョンケアの髙橋政代社長から「再生医療からAIロボットへ」というテーマで講義をしていただいた。

〈生徒感想〉

数多くの学びの中でやはり1番興味深かったのは高橋先生の講義だった。視野が広い人というのは自分の裁量で学ぶ場を狭めず、様々な分野に手を伸ばして小さな学びを増やしていくことで形成されていくのだと先生の話を通して気づいた。また先生が医者として働き始めた頃はまだ女性が家庭も仕事も両立させるのが難しく、女性の社会的地位も低い時代であったにも関わらず、特に男性の多い医療の世界で活躍されたことにも強く憧れを感じた。

医療館で手術のシミュレーション体験をさせていただいたことが印象に残っています。映像を見ながら別で細かく手を動かすということは思いのほか難しかったです。そこで気づいたことが、最新の医療設備が揃っていたとしてもそれを扱えるだけの医師の技術が必要だということです。また、手術室やICUを設計する際に治療に何度もシミュレーションを重ねているということを知り驚きました。引っかかって抜けないように配線が工夫されているコードや手術台周辺の温度管理まで、至る所に細かな気遣いがされており、感動の連続でした。開発所の努力と研究所の努力、たくさんの努力と協力があってこその最先端医療なのだと感じました。

医療というのはそれ一つの分野のみにとどまるものではなく、ロボットや情報など様々な分野と繋がって一つの医療ができていくのだということを感じました。現代の社会においては、どの分野でもその分野のみで収まるということは少なくなっているのではないかなと思います。だから私は、多角的、全体的な視覚や思考を身につけるという点で学んだことを生かしていきたいと思っています。私たちが生きていく社会においてこの能力はもっと必要になってくると思います。

「できない」を「できる」にしたらそれは障害ではないというのが一番印象に残った。ビジョンパークにわざと段差をつけたりバリアをつけるのは、そのバリアを乗り越えたときにそれが自分にとって障害じゃないと自分で思えるというのが大切だなと感じた。また、知らないことが一番のバリアというのは障害だけではなく、高橋先生の経験にもあった再生医療などのプロジェクトを進めていくときにも自分にとって一番のバリアになるんだなと思った。

カテゴリー: グローカル, グローバルリサーチ, 創造科学科5期生   パーマリンク

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