本校同窓会館ゆ~かり館において、本校創造科学科3期生(1年)を対象に、白鴎大学客員教授下村健一氏から「情報キャッチボールの技術を磨こう!」というテーマでオンラインで講義をしていただいた。新型コロナウイルスに関連して、デマの拡散や不確実な情報が氾濫するなか、情報の受信者としてどのような心構えとスキルを持つべきかについて学習した。また、発信者として心掛けるべきことについても学習した。
〈生徒感想〉
正直、私は関東大震災の後の朝鮮人虐殺のことを聞いた時、「昔話」だと思ってしまいました。しかし今の状況やインフォデミックを知り、違いがほとんどないことに気づくことができました。また単数でなく複数の視点から物事を見てそれを足し算することが大切なのだと知れてよかったです。
初耳の情報はまだわからないよねと何が本当か決めないでおく意識を持つことが大事だとわかりました。また、情報の三密をしっかり覚えておきたいです。その中でも密接…友達や親からの情報は信じやすいというのは特に注意しなければならないと思いました。特に親や先生などの大人から言われると本当かのように信じてしまうのでまだわからないよねと一旦立ち止まって考えるようにしたいと思います。また、情報を発信するときの4つのジモンできめつけてない?というのがしっかり考えなければならないと思いました。ある視点だけからみた考えは違う立場から見たら決めつけのように感じてしまうかもしれないので多角的な視点を身につける必要があると感じました。
SNSを使う中で、普段から自分なりに考えて行動していたつもりだったが、今回詳しく学んだことで、改めて振り返る事ができた。特に、発信する際に「易しさ」を意識することが一番難しい点だと感じた。なぜなら、対象があまりにも広いからだ。どこの誰が自分の発信を見ているかが全く分からない。だから、すべての人にとって易しい言葉を選ぶ事はとても難しいことだと感じた。もしその言葉選びを少しでも間違えてしまうと、問題に繋がってしまうこともあるかもしれない。だからこそ、慎重であること、よく考えることが最も重要なのだと深く感じた。
保留という考え方を学びました。今までは信じるか信じないかの2択しかなかったけど、保留して後からたくさんの情報を得てゆっくり決めていくという方法もあるのだと分かりました。また、その上で大切なのは決めつけないことだと分かりました。フェイクニュースを拡散してしまったりするのはその人の思い込みからきているのだと思いました。だから今後多くの情報と触れていく中で、主観を入れすぎず客観的にその情報を見て判断することが重要になってくると感じました。