令和2年9月3日グローバルリサーチ「新聞ワーク」

普通科グローバルリサーチ(1年生)受講生の初めての授業が行われた。社会問題に関する新聞記事を持参し、お互いに記事の内容を発表し、ディスカッションを行った。生徒は記事について自分の立場を明確にして、白熱した議論をすることができた。将来の研究に向けて、課題設定につながる授業だった。

〈生徒感想〉

私は北朝鮮の拉致問題について取り上げた。それに対して、「解決することも大切だが、国家間の問題を起こさないことにも尽力すべき。」という意見が出た。確かに国家間のトラブルはすぐに謝って解決できるものでは無い。解決に力を注ぐ一方、他国との良好な関係を築くことの優先度も高めていくべきという意見にも頷ける。1つの問題に対しても解決策だとか、すべきことの優先順位だとか、4人で出し合っても様々な意見があった。政治家や国民の区別なく、全員が自国の問題に向き合い、しっかりとした意見を持てばもっと多くのアイデアが出るのではないかと思う。

違う国の問題を日本に置き換えて考えている人がいて、その視点を自分でも持ちたいなと思いました。また、ネット通販の身元特定案というテーマで、販売者の身元を特定することは安全性が高くなりいいことばかりだと思いましたが、企業側は「匿名だから利用している」という顧客の人を失うとデメリットもあるということもディスカッションしてわかったので、私自身の批判的視点をもっと高めたいです

僕は安倍晋三総理の辞任について取り上げました。他の人からは、日本の総理大臣といえば安倍総理だし、就任期間が長かった分、とても印象に残っていたという意見や、アベノミクスなどのキャッチフレーズが政治に少し興味を持つきっかけになったとか、日本の総理として、国内外の色々な場面で活躍していたといった意見が寄せられました。思っていたよりも肯定的な意見が多かったです。ニュースではコロナ対策を批判する報道が多く見られたのでもっと批判的な意見が多いと思っていました。やはり政治と関わる上では、一部のメディアの誇張した否定的な報道を鵜呑みにせず、政治の良い部分も積極的に探すことも大切だと思います。メディアの報道が暴走するのを防ぐためにも、国民がメディアリテラシーを持ち、メディアの偏向報道を監視していくべきだということも感じました。

新型コロナウイルスの影響でアパレル系が大打撃を受けているという記事について、オンラインショップにすればいいという意見がすぐに出ました。でも、大きなブランドでない小さな店はすぐにオンラインにはできないし、お金もかかってしまうため難しいという意見もあり、政府がまた支援金を出すにはそのような店は多すぎると思うし、かといって銀行もたくさんお金を貸せるわけではない、という課題を見つけて対策が必要だと思いました。

僕は、今日、医療情報のデジタル化についての発表をしました。画期的な技術であり、これからの医療に貢献するだろうということをアピールしようと考え、原稿を書いてきたのですが、その点のみに集中しすぎたため、他のメンバーに「そもそも、全人口のうち半分以上を占める高齢者にスマホなどのデジタル機器が扱えるの?」と意見を言われ、自分の視野の狭さを思い知らされました。先生が発表前に仰っていた「批判的な見方」を意識して、次回の発表の参考にします。

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