令和2年8月19日 創造応用Ⅰ「探究活動の進め方講演」

本校同窓会館ゆ~かり館において、創造科学科4期生(2年)が「探究活動の進め方講演」を3・4限に渡って後述の2名の先生よりしていただいた。3限にはオンラインのzoomを使って大阪大学名誉教授の下田正氏より「探究活動を通じた主体的学習能力の獲得」について、4限には大阪大学教授松繁寿和氏より「研究発表・論文執筆の基本的な枠組み」についてお話があった。これから始まる各テーマに分かれた探究活動に向けて、生徒たちも真剣な表情で講義に耳を傾けていた。

〈生徒感想〉

“当たり前のことを言わない”というのが分かりきっているようで案外つまずきやすいポイントのように思った。理系の研究でも活かせる重要な教訓としては、問題解決へのアプローチ方法をできるだけ多く考えることだと感じた。そうすることで、それぞれの手段の有効性を比較することができ、それぞれの方法が”どのくらい有効か”というところに新しさを発見できるからである。実験に至るまでの論理の組み立てがその研究の内容の濃さを左右すると思うので、その点も大切にしたい。

まず、大学受験のための勉強のような知識だけを頭に詰め込む学習は研究で使えない。社会や自然に対して関心、疑問を持つことが大切。そのためには、日々考えることをやめないようにする。それは、学校の時も同じで、受動的学習態度をやめ、海外の人のように、わからなかったらすぐ質問したり基本から理解するよう心掛ける。下田先生も高校の時の研究は、仮説をしっかり考えやっていないとおっしゃっていたので、自分の不思議と思ったことをやってみる姿勢が大切だと思う。

社会科学分野は、全くの新しいことを見つけ出すのは難しく、先行事例があるものが大半である。ゆえに抽象的な研究に陥りがちだと思うが、今回の講演で何度も先生方がおっしゃっていたように、文理を問わず「的を絞り、かつ実験すること」が重要であると感じた。やみくもにテーマについて調べるのではなく、ある程度の知識を身に着けたうえで、筋道を立ててから、目的意識を書き出してもって情報を検索することも同時に大切だと感じた。しかし1番大事なのは自分の研究の意義を見出せていることだと思う。考える過程に時間を割き、今までにない新しい提案を編み出るように、残り半年尽力します。

研究発表の仕方や論文の書き方はいつか誰かに教えていただきたいと思っていたので、今日の講演はとてもありがたかったです。聞いていて、やっぱりテーマ設定が大変だけれど肝で、難しいなと思いました。でも、お話にもあったように、普段から身近なことに興味を持って、疑問を持っていたら、調べてみたいことはたくさんあるんだろうと思いました。変なことにも興味を持って、スマホではなくて周りの景色を見るようにしようと決意しました。疑問ノートも作ってみます。

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