令和元年12月12日 グローバルリサーチ 「地域における多文化共生」

多文化共生センターひょうごの北村広美さんから「地域における多文化共生」というテーマで講義とワークショップを実施していただきました。神戸市内においても外国人住民が増えており、特に東灘区と長田区で外国人の比率が高まっています。新たな外国人労働者の受け入れが始まり、ますます増えていきます。今後、どのように共生していけばいいのかを考えるきっかけとなりました。

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〈生徒感想〉

今回多文化共生についてのお話を聞かせていただいた内容は自分が全く知識になったことばかりでした。「在留外国人」と「訪日外国人」の違いや、「在留外国人」が出身ではなく日本国籍を持っていない人であるということ。また、日本へ来る「在留外国人」の人口だけが増えているように思うが、実はこれは世界的現象であることなど他にもたくさん「在留外国人」の人々について知ることができて良かったと思いました。このように知ることによって「在留外国人」に対する問題そしてそれをどう解決していくのかが見えてくると思うので普段から様々なことに触れ、自分の中の知識をためておくことが大切だと思いました。今、「在留外国人」に対する偏見を持っている人が多いと思うので、今回のワークショップで考えたように何かのイベントを通して「在留外国人」の方々と交流することで本当の「在留外国人」を知ってもらう活動や、また、日本人に対して外国のことや「在留外国人」について知ってもらうだけでなく、「在留外国人」の方々にも日本で暮らしていく上で大切なことを言葉ではなく一緒にやってみることで学んでもらう活動などはとても大切だと思いました。

日頃から周りに外国人が多いことは感じていましたが、その人たちがなぜ日本に来るのか、また在留資格はどのようなものなのかはよく知りませんでした。今日の授業を受けて外国人が日本に来る理由にはいくつか種類があり、就労目的や学びに来るという目的から、非自発的に日本にやってくる危機的状況におかれる難民の人もいるということがわかりました。そしてその中に属する人身売買被害者という言葉に一番驚かされました。日本は人を買う側だという信じがたい現実を知り、日本での人身売買被害者の実態をもっと掘り下げて調べてみたいと思いました。また、北村さんの言葉で「外国人は迷惑をかけようと思っているわけではない。」という話が印象に残っています。私の経験で、電車の中で大声で会話する外国人や列に並ばない外国人に対していやな気持になったことがありました。でもそれはルールやマナーを知らなかったり、文化が違ったりするだけで、迷惑をかけようとは少しも思っていないということに気づかされました。今日の授業を受けて、私の外国人に対する価値観は大きく変わりました。これからは違いを理解した上でそれを受け入れる姿勢をもって外国人との交流を深めていきたいです。

今回の講義は私が知りたい、興味をもっている分野に最も近かったように思える。以前新聞ワークで取り上げたように、在日外国人の人権についてのことは聞いたことがあるようでも実はあまりよく知らなかったので、基本的なことから様々な事情についても詳しく学ぶことができた。中でも特に印象に残ったものがやはり災害時に関することで、「周りの人に存在を知られていないために助けてもらえない」「普段からわからないことが多いのに、ますますわからない」といった具合で阪神淡路大震災のときは外国人の死者が多く出てしまったという。北村さんがおっしゃっていたように、「外国人であること」が死の危険のリスクを高めてしまう社会のままではいけないとつくづく思う。これについてはグループワークでも考えたが、いざというときのために互いに助け合える環境を地域ごとにつくっていく必要があると感じた。そのためには普段から外国人と日本人が顔を合わせてコミュニケーションがとれるように、地域からもそういう交流の機会を設けられるといいのではないかと思った。今回の内容は自分の関心のあることを深められたと同時に多文化共生に必要なことを考える機会にもなった。

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