関西セミナーハウスにおいて、ロヒンギャ問題をテーマに研究している創造科学科2期生(2年)1名が、関西セミナーハウス活動センター・開発教育研究会主催「ロヒンギャはなぜ難民になったのか?~ビルマ(ミャンマー)の来し方行く末~」に参加しました。講師はフォトジャーナリストの宇田有三氏で、ロヒンギャ問題をミャンマーの地理的な特質から宗教・民族の構成など全体像から位置づけてお話をしていただきました。
〈生徒感想〉
今回はセミナーに参加してまず情報量の多さに圧倒されました。一学期からロヒンギャのことについては調べていたつもりではいましたが、ミャンマーの歴史や、ムスリムのことについては全然知識がなくて、知らないことばかりでした。セミナーを通して、ロヒンギャ問題は民族問題ではなく差別問題であること、ロヒンギャ・ムスリムとミャンマーの対立の過程など、たくさんのことを学びました。一度に理解するには複雑で難しかったので、頭の中でもう一度整理するようにします。セミナーの中で、ミャンマーに住むほかのムスリムもロヒンギャ・ムスリムに協力できないというのは、同じムスリムでもロヒンギャ・ムスリムを受け入れて自分が迫害されることを恐れているからで、これはいじめの原理と同じだと分かりました。ロヒンギャ問題は解決まで何十年もかかる問題だけど、そもそもの原理は身近にあるものと同じでそれがどんどん大きくなってしまったのだと感じ、恐ろしかったです。今回のセミナーでロヒンギャ問題について深い歴史や現状を知って、自分の研究の方向性がまた変わったように思います。 複雑で難しい問題だけど、私なりに仮説を立てて取り組んでいきたいです。