コープこうべ生活文化センターにおいて、創造科学科1期生(2年)1名とグローバルリサーチⅡ受講生(2年)1名が、兵庫県ユニセフ協会主催「核兵器禁止条約を考える ~今、私たちにできること~」のテーマで、ICAN国際運営委員 川崎哲氏の講演に参加しました。2017年10月にノーベル平和賞を受賞したICANの取り組みや核兵器禁止条約の内容と意義についてのお話を聞くことができました。
〈生徒の感想〉
私は、創造で核兵器問題についての研究をしているので、今回の講演会に伺いました。私は「核抑止論」という観点から研究していますが、川崎氏は「私たちにできること」という、また異なった観点でお話しされていました。世論を盛り上げることで政府を動したり、企業へアプローチすることで核兵器に使われうる資金を絶ったり、自分とは関係ないと考えがちの核兵器問題でも身近なことからできることがあることを知りました。発表が近いので今日の内容を全て入れるのは難しいですが、今回気付けた新たな視点からの問題解決への糸口に発表で触れられたらいいなと思います。また、研究だけでなく、自分自身が署名活動に参加したりしてみたいと思いました。
隣国で核兵器が開発されていく中、今日の講演を聞いて、危機感を今まで以上に感じるようになった。自分の中では、「核保有国は持っているだけだからたぶん大丈夫だろう」と思っていたが、そんな甘い話ではすまないことに気付かされた。1万5千発の核兵器を使用不能にし、核兵器のない世界をつくるのは重要だと思った。核兵器禁止条約に批准する大切さを感じた。批准に反対している人もいるが、僕は全保有国と核の傘に入る国が同時に批准できるようにする方法を考えなければいけないと感じた。そうすれば、自分たちだけ批准してしまったということはなくなるのではと思う。対話で解決が進めばよいなと思った。また、核の「平和利用」である原子力発電も一歩まちがえれば武器になりかねないと今日改めて感じた。日本の原発が7~8千発分の核を所有しているのは知らなった。安全ももはや神話だと強く思い知らされた。今後これを研究のテーマとして扱うことは高校ではないと思うが、今日学んだことを忘れないでいたい。