平成29年9月27日 創造応用ⅠS 探究活動(3回目)

<数学>
本校HR教室において、神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授 稲葉 太一氏にお越しいただいて、前回鉛筆を転がして行った実験を通して検定の考え方、特に棄却域の決め方について講義をしていただきました。棄却域の決め方として様々な考え方があることを学び、帰無仮説と対立仮説の立て方について教えていただきました。また、各自が考えているテーマについて少しずつですがヒントをいただいて、次回に向けて準備を進めています。

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<物理>
本校物理教室において、9月13日に大阪大学大学院下田研究室を訪れた際にいただいたアドバイスをもとに、実際に実験を行いました。ダイラタント流体班は、まずダイラタント流体の作成を行いました。片栗粉と水の比率を変えながら、ダイラタンシーを示す最適な資料作りに取り組みました。その後、シャーレにダイラタント流体を敷き、そこにダイラタント流体を滴下し、その様子を観察しました。砂時計班は、班員の友人等から砂時計を借り、それらの時間を測定しました。各砂時計に対して上下各10回ずつ時間を測定し、実際に販売されている砂時計の正確性を調べました。

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<化学>
本校化学教室において、化学を選択した生徒6名を対象に、本校教員による化学3回目の活動を行いました。前回の実験データを考察する中で、塩橋や負極の水溶液の影響を調べることを目的とした実験を行いました。まず塩橋を作成して使用し、昨年のデータとの比較を行ったが、塩橋の影響ではないことがわかりました。また、負極の水溶液をKClaqから同じ濃度のNaClaqに変えて電圧を測定したが、大きな変化は見られませんでした。しかし、持参した海水にすると、やや高い起電力が得られました。海水に含まれる金属イオンの影響も考えられるという結論に至り、次週は大堺先生に質問することになりました。

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<生物>
本校生物教室において、グリーンヒドラの形態と行動を観察しました。材料となるミドリヒドラは神戸大学大学院理学研究科準教授 洲崎敏伸氏から分けていただいた個体を、本校でアルテミアを主な餌として増殖させた集団です。まず、各自で作成したminiスマホ顕微鏡をもちいて、プラスチックシャーレ内の個体を観察しました。次に、3%塩化ナトリウム溶液中でふ化したアルテミアを蒸留水で洗浄し、プラスチックシャーレ内のグリーンヒドラに与えて、捕食と採食の様子をminiスマホ顕微鏡と光学顕微鏡をもちいて、プラスチックシャーレ内の個体と刺胞細胞を観察しました。スマホ顕微鏡とipadを組み合わせると、触手の形態変化が明確にとらえられました。

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<都市工学>
都市工学を選択した生徒5名は、大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー専攻澤木研究室を訪問しました。最初に、修士2年生安野谷氏の指導により、SD法による印象評価実験の体験をさせていただいた。1枚の写真につき、1分間で18項目の形容詞対による直感的な印象を評価するという作業であり、研究テーマが決まったらこの作業の被験者を選定して作業を依頼しなければならないことがわかり、生徒らはデータ収集の方法の実感を持ったようでした。その後、澤木先生が来られ、全体でテーマの設定に向けて建設的な議論が交わされました。ディスカッションの結果、大きく2人・3人の2つのグループに分かれ、2人のグループは「景観印象と色彩・絵画の印象との比較」、3人のグループは「景観印象と音楽の印象との比較」に取り組むということになりました。また、最終的な考察結果の集約の形として、印象評価実験から得られた示唆に基づいた何か「印象のよい景観やインテリアデザイン等のモデルプラン」を提示しようという提案が出されました。

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カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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