平成29年9月13日 創造応用ⅠS 探究活動(2回目)

<数学>
本校学科準備室において、数学を選択した4名を対象に、神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授 稲葉 太一氏にお越しいただき、前回の発表を踏まえた上でテーマを決める作業を継続して行いました。ゼミ形式に慣れたこともあり、また、専門家の観点からのアドバイスも豊富にいただき、これからどのようなことを研究していくのかの方向性がよりはっきりと定まってきました。後日、稲葉先生からそれぞれが考えているテーマについて、研究としてどれくらい発展性があるかのアドバイスを添えたレポートを送付していただきました。今のところ面白そうなテーマとして記憶・競馬・理想的な登山などが挙げられています。

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<物理>
物理を選択した生徒8名は、大阪大学大学院理学理学研究科物理系総合研究棟を訪問し、担当していただく大阪大学大学院理学研究科教授 下田正氏と共に、顔合わせののち、前回生徒で議論したテーマ案について議論を行いました。まず、生徒が挙げたテーマに関して説明を行い、それに対して下田先生にアドバイス・意見をいただきながら10のテーマに対して簡単な話し合いを実施しました。その後、各テーマに対して物理的な観点を交えながら、高校生の課題研究として取り組めそうなものなのか、どのような発展性が考えられるのかといった議論を通しながら、テーマを絞っていきました。この日の話し合いの中で「砂時計」に関する研究、「ダイラタント流体」に関する研究の2つが最終候補として残り、4名ずつに分かれて、今後の具体的な研究の方針に関して検討を行い、各グループ間で共有しました。

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<化学>
本校化学教室において、化学を選択した生徒6名を対象に、化学2回目の活動を実施しました。昨年先輩が実践した泥電池を実際に作成し、新たな課題の発見に向けての実験を行いました。最初に、基本であるダニエル電池を作成しましたが、昨年と違い抵抗なしでも起電力を測定でき、その理由を全員で討議することから始まりました。用いた溶液や極板、塩橋の影響を考えましたが、難しい課題で、いきなり研究の難しさを経験することになりました。その後、泥電池を作成しましたが、昨年と同じような結果は得られず、次回にもう少し時間を懸けて結果を考察することになりました。

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<生物>
神戸大学大学院洲崎研究室を訪問し、生物を選択した生徒5名を対象に、神戸大学大学院理学研究科准教授 洲崎敏伸氏による探究活動のガイダンスを行っていただきました。細胞内共生と生物の進化について、単細胞緑藻と原生生物や、トキソプラズマと脊椎動物の例を挙げての説明を受けた後、今年度の研究材料であるミドリヒドラの細胞構造について電子顕微鏡による観察を見学しました。今後は、ミドリヒドラの刺胞を観察する場合、刺胞の放出をどのような方法で行うかを考えてくることになりました。

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<都市工学>
本校資料室において、都市工学を選択した生徒5名と本校教諭で活動を実施しました。内容は以下の3点です。

  • 夏期課題「景観写真の撮影」について、写真データの確認・集約
  • 先週の授業を受けて、各自のテーマ設定への考えについて、議論・意見交換
  • 夏期課題「印象評価に用いる形容詞対の考案」について、案の発表・意見交換

写真については、現状では主にベトナムの景観、イギリスの景観、長田商店街の町並みといったデータがあるが、大学生の先行研究のような一貫性のあるデータにはなっておらず、どのように利用できるかといった課題が明らかになりました。テーマの設定については、それぞれ自分の課題意識にこだわりもあり、どのように都市工学的な考察に集約できるかという議論がなされました。形容詞対の案については、「滑らか」と「荒々しい」といったものが披露され、その適切性の議論や新奇に思いついた対の案などが提示されました。写真データや形容詞対の記録については、担当を決めて持ち寄ったものを集約して管理することを確認しました。

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カテゴリー: SGH(学科1期生), 創造科学科1期生   パーマリンク

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