新長田若松公園鉄人広場において、KOBE鉄人PROJECT主催「第7回高校生鉄人化まつり」が開催されました。このまつりは、平成22年度に長田区主催の「第2回鉄人まちづくりイベント」に応募した創造科学科の前身である総合科学類型1期生の提案が最優秀賞を受賞し、長田区に所在する高校のさまざまな活動発表の場としてが実施されるようになったものです。本校創造科学科1期生(1年)5名と育英高校の生徒会2名、神戸野田高校の生徒会2名とで実行委員会を組織し、企画、運営を行ってきました。また、今年度は実行委員長を育英高校の生徒が担うことになり、このまつりが長田区内の高校生のものに浸透してきました。今回のテーマは、「ぼくたちの長田物語」です。(→実行委員の活動とこれまでの軌跡はこちら)
本校からは、書道部、ギターアンサンブル部、ダンス部、弦楽部と吹奏楽部が出演しました。また、本校創造科学科1期生を含む生徒24名による「石巻焼きそば」と、創造科学科1期生社会科学分野3班による実践活動として「多文化共生唐揚げ」の出店販売、創造科学科1期生がこの1年で取り組んだ社会科学分野探究活動のポスター展示を実施しました。
たくさんの方々にご協力いただき、今年も大盛況となりました。
〈生徒の感想〉
約半年間、実際に会議など準備をしていくうちに、イベントを作り上げることの難しさを実感しました。特に屋台において、至らないところもあり直前になっても詳細を決めきれていませんでした。しかし、それでも実施できたのは先生方やボランティアの方々など多くの人の支えがあったからだと感じています。実行委員だけで最初は進めてしまっていたのですが、途中からそれでは回らなくなってしまい、やっと周囲に頼り始めました。もっと早くから協力をしていけていれば、もっとより良いものにできていたかもしれない、と考えています。少し課題の残る結果にはなりましたが、協力の大切さを学び、私たちなりの「長田物語」を作れたのではないかと思います。
約3ヶ月の間、鉄人化祭りの実行委員として活動してきた。自分の担当を先生方に急かされるまで準備をしなかった事は深く反省している。チーム内でも連携はとれず、やってる人やってない人の差も生まれており、準備段階ではうまくいかないことが多くあった。シフトも前日まで決まらず、迷惑をかけてしまった。本番は何とかそれなりに回ったものの、まだまだ改善点は沢山あり、もっとクオリティーをあげられる箇所や円滑に作業ができた箇所もあったと考えている。責任感不足を痛感した。
今回の鉄人化祭りで私は祭り、イベント等の裏側を除くことができたと感じた。約五ヶ月の間育英、神戸野田の生徒達と、先生方と協力して祭りを一から作っていったのだが、もっとも難儀だったことは店の運営であった。シフト組み、予算や買う店への連絡など、会議では間に合っておらずなんども指摘されとても焦りがあった。なんとか祭り当日までに間に合わすことができ、完売することができたが、計画通りにはできなかったのが悔やまれた。委員だけでなく、ボランティアの方々とも一致団結することができ、鉄人化祭りという伝統を繋ぐことができたというのはとても嬉しいことである。成功できて本当に良かった。
「ぼくらの長田物語」というテーマを掲げてから約半年間、高校生鉄人化祭りの企画をした。毎回の会議の司会をさせていただいたのだが、難しいことが多くあった。まず一つ目が、雰囲気作りだ。話しやすい雰囲気を作り出して意見を出してもらうよう誘導することがなかなか出来なかった。二つ目は、何かを決める時の方法だ。時間をかけすぎず、深い議論ができ、みんなが納得できるような決め方がわからなかった。時間がかかってしまったのが反省点だ。まだまだ慣れておらず、頑張らなければならないと感じた。だが、その上で自分が得意なことも見つけることが出来た。それは、人集めと役割分担だ。協力してくれる人を集め、適材適所でひとりひとりに役割を与える。これが「自分ができること」だと感じた。
私たちの長田物語は、起承転結の「転」の部分が大きく、大変なこともあったけれど、しっかりとエピローグまで持っていくことが出来た。また一つ成長できたようで、本当に良い経験になったと思う。まだできない部分をもっと伸ばしていきたい。