神戸大学統合研究拠点、兵庫県立大学神戸情報科学キャンパスおよび甲南大学フロンティアサイエンス学部の3会場において、第9回サイエンスフェア in 兵庫が開催され、本校未来創造コース2期生(2年)の理系選択者26名が発表者として、創造科学科1期生の理系選択者28名が来年を見据えた見学者として参加しました。サイエンスフェア in 兵庫とは、兵庫県内において自然科学の研究活動を実践している学校が一同に集い、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)校を中心に企画された大型イベントです。9月から実践してきた探究活動の内容を主体的にプレゼンテーションし、多くの高校生をはじめ、高校や大学の先生、さらには専門家からいろいろな指摘やアドバイスをいただき、改めて自分たちで進めてきた研究について振り返ることができました。他校の研究から学ぶべき点も多く、同じ県内の高校生が内容の深い研究を知り、互いに議論する姿も見られました。1年生は来年発表者として参加するイメージをつかめ、先輩の発表にも刺激を受けました。また、午後からは企業や大学のプレゼンテーションもあり、多くの世代で交流を深めながら、自然科学の研究を楽しく味わうことができ、非常に有意義な1日になりました。
今年度の発表テーマは以下のとおりです。
《ポスターセッション》
数学班 「サザエさんのじゃんけん予想」
物理班 「Milk Crown」
生物班 「ミドリムシの光走性 ~ミドリムシで文字を描こう~」
都市工学班 「長田区片山町の防災意識の実態 ―地域に密着した防災マップ作りー」 「斜面市街地のモビリティー」
《口頭発表》
化学班 「ゼロ円電池つくってみた」
〈生徒の感想〉
サイエンスフェアでのプレゼンを通じて、表の説明がわかりにくいなどの指摘を受けて、研究の課題が見つかりました。まだ十分な結果が出ていないので、今後は分析をもう一度しっかり行い、何か法則を見つけたいと思います。(数学班)
発表前には自分の伝えたいことがまとまっているつもりでも、いざ発表となると的確に伝えることができなかった。これは十分に理解できていなかったことが原因であると思います。最終発表では、より自分たちの理解を深めて、主観的に発表するのではなく、相手にわかりやすく伝えることを心掛けたい。(物理班)
他校の酵素に関する研究発表を見て、自然科学の研究が社会問題に繋がることを知り、面白いと思いました。プレゼンを通じて、自分たちの研究はまだまだ十分に進んでいないことがわかったので、今後計画的に実験し、本題の課題をこなしたいと思います。(生物班)
実際に発表することで、大事なところを中心に言わないと、何が本当に伝えたいことなのかが伝わらないことがわかりました。私たちの研究は、多くの人に関心を持ってもらうことが重要なので、文理融合の良さがにじみでるような発表をしたい。(都市工学班)
発表して質問を受けることで、自分達の研究で足りないところ(電流を求めてエネルギーを考えるべきなど)を見つけることができた。今後はエネルギーにも目を向けながら、文系の人にも理解してもらえるよう、もっとわかりやすく説明できるようにしたいと思います。(化学班)