平成28年11月2日 創造応用ⅠS 探究活動(6回目)

【数学】
本校の学科コース準備室において、本校教員による6回目の探究活動を行いました。数学Bの教科書を利用して、連続型確率変数・連続型確率変数の期待値と分散・正規分布の期待値と標準偏差・標準正規分布・正規分布の応用・母平均の推定・母比率の推定等を授業する準備をしていたところ、生徒2人の研究の進捗状況を尋ねてみると、ほとんど進んでいないということであったので、急遽、パソコンによってネットを利用しデータを取る作業を行うことになりました。生徒のうち一人は、サザエさんのじゃんけんのデータを取っていました。もう一人は卓球の試合のポイント取得のデータを取っていました。まだ、統計的な処理には至っていないので、今後、2人の研究が進むように見守っていきます。

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【化学】
本校化学教室にて行われた化学6回目の探究活動は、神戸大学大学院理学研究科准教授 大堺利行氏に来校していただき、ダニエル電池を基本に、正極、負極それぞれの探究チームに分かれて、溶液と極板を変えることでダニエル電池との比較を行いました。極板には金属の酸化還元反応の影響を考慮して、いずれのチームも特殊な炭素電極を用いて実験しました。正極探究チームは溶液をKCl溶液に変えてポンプから酸素から供給し、約0.5 Vの電圧を測定しました。負極探究チームはアスコルビン酸を用いて約0.3 Vの電圧を確認しました。これらの結果を基に、全員で身近な物質を用いての電池について議論し、次週の計画を立てました。

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【物理】
本校物理教室において、引き続き、ミルククラウンの形状変化を観察・記録しました。今回は、水にグリセリンを加えて濃度を変化させ、滴下距離、落下地点の液体の厚みは最良と思われる値で固定し、二方向から撮影し解析しました。その結果、突起数のみならず、できたクラウンの半径、壁の傾きと、液体濃度との間に、わずかながら相関がみとめられました。この発見は、滴下した液体が広がるスピードと、落下地点の液体の粘性即ち、滴下した液体が着水した瞬間に伝える縦波が伝播するスピードが、半径や壁の傾きに影響しているであろうことを強く示唆しており、今後、実験を精緻化することで、クラウン生成のメカニズム解明に大きな一歩となることが期待されます。

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【生物】
神戸大学洲崎研究室を訪問し、同大学大学院理学研究科准教授 洲崎敏伸氏と共に、光学顕微鏡を用いてミドリムシの観察を行いました。光源の強さをアルミホイルや色セロハンなどを用いて調整し、ミドリムシの形態や行動にどのような影響を与えるのかを定性的に観察しました。光の強さや色がミドリムシの生態に影響を与えることに気づき、定量的な実験が可能かどうか検討を重ねました。

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【都市工学】
大阪大学大学院工学研究科澤木研究室を訪問し、これまでの研究テーマ案を研究計画の形にまとめて持参し、2名のペアごとに現段階での発表を行いました。題目は「斜面市街地のモビリティ」と「長田区の防災について」となります。1回目のフィールドワークで見出された課題やインターネットなどでした調べ学習をもとに、自分たちが研究したいことをまとめて発表し、先生方や大学院生からアドバイスをいただきました。発表の後、先生方にご指導いただき、具体的な活動を抽出しました。今後は、現地の方々とのコンタクトおよびヒアリングと、自分たちで調査できることを明確にして、両方の観点で進めていく予定です。

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カテゴリー: SGH(コース2期生), 未来創造コース2期生   パーマリンク

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