放射光施設「SPring8」を総合科学探究類型生17名が見学

令和4年12月9日(金)に本校総合科学探究類型の1・2年生17名が佐用郡佐用町光都の放射光施設を見学しました。

SPring8は1991年11月から播磨高原都市に建設がはじまり、1997年10月から高エネルギー放射光を照射できる国立研究開発法人「理化学研究所」の施設として運営されています。SPringは1430mの円周中を8.0GeVに加速された電子が蓄積され、磁石によって曲げられたところでシンクロトロン放射が起こり、高輝度でそろった62本のX線ラインが取り出され、様々な実験が行われています。

また、付属する線形加速器SACLAはX線自由電子レーザー(XFEL)で強力なX線を発生させることができ、はやぶさが持ち帰った微小資料の分析や材質、医薬、生命科学など様々な分野の研究がなされています。

総合科学探究類型の1・2年生は、会議室でSPring8やSACLAのしくみや実験設備の概要の説明を受けた後、SACLA、SPring8の施設を見学し、どのように活用されているのかの説明を受けました。

説明

見学後、研究員の方からビームを使ってどのように研究がなされているのかのレクチャーがあり、たんぱく質の構造を電子密度で測定し、ナノメートルの分子どうしがどのように結びつき、はたらいているのかを調べておられ、2020年のノーベル賞研究に迫ったとの話があり、「実際に研究をしている方の話を聞くなど良い経験ができて良かった。」とか、磁石の中にアルミの棒を入れ、磁場の強さを感じた生徒は「初めて知ることや、いろいろな体験ができてよかった。」との感想がありました。

最先端の施設や研究に触れ、生徒たちは科学に対する興味・関心を深めることができました。

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