兵庫県立大学、薄膜工場見学(総合科学探究類型)

総合科学探究類型の1・2年生22名が特別授業として兵庫県立大学姫路工業キャンパスとジオマテック株式会社赤穂工場を見学しました。
午前中の県立大学では、電波の吸収実験やクリーンルーム、情報演習室などの見学や太陽電池の権威である伊藤省吾教授から太陽電池の仕組みや水素エネルギー共同研究センターの紹介を講義されました。1年生は比嘉昌准教授から生体工学に基づく筋肉の鍛え方を実演を交えてご説明いただきました。講義後、伊藤教授から工学部の施設案内や学校生活について説明があり、兵庫県の指定を受け、産学連携で水素エネルギー共同研究に取り組むなど工学部の特色についての理解が深まりました。

午後は、赤穂市の清水工業団地にあるジオマテック株式会社赤穂工場を見学しました。赤穂工場は、ガラスや金属、アクリル板などに数nm(ナノメートル)単位の粒を蒸着させて膜を着けることで、撥水効果や特定の光だけ反射させる、光を透過させながら電気を通すなどを行うことができるようにする薄膜技術を行う工場で、赤穂高校の卒業生も毎年就職しています。
谷口工場長より会社の概要と膜の仕組みについて紹介していただき、実際に工場内を見学しました。ロボットによる作業や、真空状態で粒子を蒸着させる工程を見学したり、検品作業で検査員が直接検品を行い責任を持って不良品を弾くことでロスを減らし、信頼を得ているなど製造業で働く人の役割の重要性を教えていただきました。

参加した生徒から
・キャンパスの広さに驚いた。
・体験授業の中で太陽電池だけでなく世界的な問題である資源とクリーンエネルギーについて考える良い機会になった。
・普段使われているスマートフォンのタッチパネルの仕組みは知っていたが、根底に薄膜の特殊な技術が支えていることを知り勉強になった。
などの感想が寄せられました。
今回の見学の中で、大学での研究・教育、企業での生産・仕事を見て、これからの学びの方向性を出すきっかけとなりました。

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